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【J2:第32節 愛媛 vs 富山】プレビュー:連勝後の連敗に捕まった愛媛と富山。持ち味のハードワークを取り戻し、先に苦境を脱するのはどちらのチームか。(13.09.01)

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8月のホーム連戦で2連勝を飾った愛媛は下位グループを脱しかけたが、その後のアウェイ連戦では2連敗。再び下位を意識せざるを得ない状況に追い込まれている。次節からは月も変わって9月に入るが、その9月には今週末の富山戦や第33節の鳥取戦など下位チームとの対戦もあり、負けられない戦いが続く。愛媛にとってはまずは次のホーム、富山戦ということになるが19位の富山との勝点差はわずかに2。アウェイで敗れた相手にリベンジを果たし、差を広げたい一戦だ。

一方の富山も8月には今季初の連勝を成し遂げたものの、その後に3連敗と勢いを持続させられなかった。その結果として、順位を下げて21位鳥取まで勝点3差と近づいてしまった。そして、前節の山形戦は相手の厳しいプレッシャーに押し込まれて1−3の完敗。悪い流れを食い止めるためにも、このアウェイでの戦いを勝ち抜きたい。

この両者において、改めて求められるのが積極性と運動量だ。愛媛の視点から見ると、富山はロングボールで押し込んだり、カウンターを仕掛けてくると一気に前線の厚みが増してくるチームだ。その攻撃を防ぐためにも愛媛はボールを保持して、シュートで終わる回数を増やしたい。積極性を出して、さらに先制点も奪えればベストだが、それができなかった時に前線からしっかりとプレスをかけられるか。精度の高いロングボールを蹴らせないようにしなければならないし、蹴られればその後の中盤の攻防が鍵を握ってくる。渡邊一仁は「富山の中盤は運動量で勝負する選手が多い。自分たちに流れを持ってくるためにもハードワークをしたい」と語り、東浩史も「富山はハードワークをするチーム。だけど球際で負けなければ試合を優位に進められるはず」と語っているが、セカンドボールの奪い合いにどちらが勝てるかで、試合の流れは決まってきそうだ。

他にも今節は、チームに弾みをつけられる今夏の新加入選手にも注目したい。特に攻撃の選手では、富山は白崎凌兵が既に3試合連続でスタメンを飾り、愛媛のオズマールは3試合連続で途中出場を果たしている。こうしたジョーカーを生かすことは、残り少なくなってきたリーグ戦を乗り切る上でも重要な要素になってくる。チーム力を高められる最後の切り札ともいえ、この補強の成否も残留という最低限のノルマを達成する鍵を握ることになってくる。

しかしいずれにしても、このままズルズルと連敗を伸ばさないためにも今節は両チームにとって重要だ。9月は天皇杯もスケジュールに入ってくるが、特に愛媛は中止となった第26節の栃木戦(@栃木グ)が9月11日の水曜日に決まっている。さらに9月7日には天皇杯の2回戦、水戸戦(@Ksスタ)もあり、このホームが終わればアウェイ3連戦が待ち受ける。ハードな9月を乗り切るためにも、この富山戦では連敗を止めて悪い流れを断ち切っておきたい。

以上

2013.08.31 Reported by 近藤義博
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