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2015/08/26(水)11:15

柏がホームで痛恨の敗戦 広州恒大のセットプレー3発に沈む【レポート:準々決勝 第1戦】

広州恒大の決定力の前に柏は屈した。
広州恒大の決定力の前に柏は屈した。

試合後、多くの選手が「もったいなかった」と敗戦を悔やんだ。
流れの中からの失点はなく、崩された場面もほとんどなかった。しかし3つのセットプレーで3ゴールを確実に奪ってくる広州恒大の決定力の前に柏は屈した。

試合は開始5分、フアン ボーウェンのFKが柏のオウンゴールを呼び込む最悪の立ち上がりを迎えた。早々の失点によって柏のゲームプランは崩れ去り、広州恒大は強固な守備からカウンターを狙う。

「ボールを持たされて、相手は前向きの状態で守備をする。それで深い位置からショートカウンターに出ていくのが相手の狙いだった。結局ボールを持っていても最後は真ん中が崩せなかった」(菅野 孝憲)

柏はパスをつないでも効果的な攻撃ができず、そのパス回しの部分でどこかでミスが生じ、個の能力に長ける広州恒大に押し返されてしまう。
結局、柏の前半のシュートは0本に終わり、菅野が「委縮」という言葉を用いて崩せなかった原因を指摘したように、広州恒大の個の能力の高さと球際の強さを警戒するあまり、「ボールを失いたくない」といった意識が柏の躍動感を奪っていた。

40分にはブラジル代表のパウリーニョが、「生涯で最高のゴール」と評する約35メートルのFKが直接決まり、58分にもCKからGKとDFの前に入ったガオ リンが頭で合わせて広州恒大が3-0とリードを広げた。

ほとんどチャンスらしいチャンスのなかった柏は、61分のエデルソン投入から流れが変わる。
「攻撃が少しぼやけていた部分があったので、そこにエデルソンが入って僕とクリスティアーノとで役割を分担して、本来の3トップに戻った感じになった。そこはやりやすさがありました」(工藤 壮人) ボールの収まるエデルソンを起点に敵陣深い位置でパスが回り始め、さらに79分に入った大津 祐樹が攻撃を活性化させた。柏はテンポよくパスを回しながら広州恒大のゴール前へ侵入していく。
この攻勢が実ったのは試合終了間際。エデルソンのCKから、ファーサイドに流れたボールに対し、執念を見せた工藤が押し込んで1点を返した。

しかし反撃はこの1点のみ。1-3で柏は敗れた。

「非常に悔しいですが、我々がプレーできなかったかというとまったくそうではなく、たくさんのプレーする時間と、プレーするクオリティーと、プレーする勇気を持って戦ったと思います。いずれにしても最後に我々が取った1点をセカンドレグにつなげるべく、戦えるという手応えを持って、9月にアウェイの地に行きたい」(吉田 達磨監督)
ホームの第1戦を落としたことは痛手だが、吉田監督の言葉通り後半に見せたアグレッシブな姿勢と最後に返した1点が逆転勝利のカギになりそうだ。

ただ、経験豊富な名将・ルイス・フェリペ・スコラーリ監督は、「3点を取ったが良くない点もあった」「私は広州の監督として12試合しましたが、柏が一番強い」と、敵地での快勝にも油断する様子は微塵も見せていない。

9月15日の第2戦、柏が準決勝へ進むためには最低でも3ゴールが必要になった。

[ 文:鈴木 潤 ]

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