開催方式の変更点

開催期間

中断期間を経た影響で、開催期間が下記の通り変更になりました。

・2020明治安田生命J1リーグ: 2月21日(金)~12月19日(土)
・2020明治安田生命J2リーグ: 2月23日(日)~12月20日(日)
・2020明治安田生命J3リーグ: 6月27日(土)・28日(日)~12月20日(日)

また、感染予防の観点から近隣クラブとの対戦を優先的に実施することも発表されました。

選手交代枠の増加

従来であれば、1試合における交代枠は3人まででしたが、
今年のJリーグでは、選手交代枠が5人に拡大されました!
また、交代回数はハーフタイムを除き、3回までと決定しました。

すでに再開されているブンデスリーガ(ドイツ)などでも、交代枠を5人に拡大する施策が取られています。

交代枠が増えたことで、新たなニューヒーローの誕生にも期待が持てます!

VAR導入の見送り

今シーズン導入しているビデオアシスタントレフリー、通称VARは、
新型コロナウイルスの影響で、例年よりも短期間で試合を開催しなければならないことを受けて、1試合あたりに派遣できる審判員の人数を考慮した結果、導入を見送ることになりました。

「昇格あり」「降格なし」

2020シーズンのJ1、J2、J3全てのカテゴリーにおいて、「昇格あり」・「降格なし」の特例ルールを適用することが決定しました。
昇格・降格ルールの詳細は以下のようになっています。
【昇格・降格ルール】
1.J2からJ1への昇格はリーグ戦上位2クラブの自動昇格とし、J1参入プレーオフは開催しない
2.J3からJ2への昇格はリーグ戦上位2クラブの自動昇格とする
3.クラブライセンス交付判定を受けていないクラブがリーグ戦上位2クラブとなった場合、3位以下の繰り上がり昇格はしない
4.上記1、2は、各カテゴリーで「基準試合数」以上の試合を開催した場合のみ適用する
※「基準試合数」以上の開催:全試合数の75%、かつ、全クラブが50%(ホーム、アウェイ問わず)を開催
ただし、不測の事態が発生した場合は理事会にて決定する
5.「基準試合数」を満たさなかった場合は大会が成立しなかったものとみなし、当該カテゴリーにおける順位決定は行わず、昇格は行われない。したがって、2021シーズンのクラブ数は、J1:18~20、J2:20~24、J3:14 ~18となる

【賞金・表彰】
1.各カテゴリーにおいて「基準試合数」を満たさなかった場合は大会が成立しなかったものとみなし、賞金は支払わない。また、各種表彰も行わない
2.大会が成立しなかった場合の公式記録は参考データとする。選手個人の出場実績(試合数、得点等)は個人記録として算入する
「昇格あり」・「降格なし」のルールの適用に関して、村井満チェアマンは以下のようにコメントしています。
【村井 満 チェアマンコメント】
「本日の臨時実行委員会だけでなく、これまで数多くの議論を重ねてきました。今後様々な困難が想定されますが、意志をもってサッカーを続けよう、というのが一番の思いです。今後公式試合が再開された場合において、ホームスタジアムの利用頻度や、試合日程の過密状況、アウェイゲームやホームゲームの連戦格差など、競技の不公正が生じた場合でも、降格リスクを回避することでサッカーを継続していくことを実行委員の皆さまと合意いたしました」
サッカーを継続させることを何よりも優先した結果、この決定となりました。

順位決定方法の変更点

「リーグ戦が終了した時点で、勝点(勝利3点、引き分け1点、敗戦0点)の合計が多いJクラブを上位とする」というルールにはもちろん変更はありませんが、「勝点が同じ場合」の順位決定方法が変更しました。

まず、従来の順位決定方法を見てみましょう。
従来(変更前)のリーグ戦順位決定方法

リーグ戦が終了した時点で、勝点(勝利3点、引き分け1点、敗戦0点)の合計が多いJクラブを上位とし、J1リーグ戦、J2リーグ戦、J3リーグ戦それぞれ年間順位を決定する。ただし、勝点が同じ場合は、次の順序により決定する。
1.全試合の得失点差
2.全試合の総得点数
3.該当するJクラブ間の対戦成績(イ:勝点、ロ:得失点差、ハ:総得点数)
4.全試合の反則ポイント
5.抽選
次に、変更後の順位決定方法を見てみましょう。
【2020明治安田生命Jリーグ 順位決定方法】

リーグ戦が終了した時点で、勝点(勝利3点、引き分け1点、敗戦0点)の合計が多いJクラブを上位とし、J1リーグ戦、J2リーグ戦、J3リーグ戦それぞれ年間順位を決定する。ただし、勝点が同じ場合は、次の順序により決定する。
1.全試合の得失点差
2.該当するJクラブ間の対戦成績(イ:勝点、ロ:得失点差、ハ:総得点数)
※ただし、ホーム&アウェイの2試合を実施済みの場合のみ
3.全試合の勝利数
4.全試合の総得点数
5.全試合の反則ポイント
6.抽選
注目すべき点は、勝点と得失点差で並んだ場合は「該当するJクラブ間の対戦成績」で順位を決定するという点です。

村井満チェアマンは、「全クラブが同じ試合数でリーグ戦を終えられない可能性があること」を考慮した結果の変更であると説明しました。

2020JリーグYBCルヴァンカップ 大会方式の変更点

リーグ戦のみならず、2020JリーグYBCルヴァンカップにおいても、再開にあたって以下の4つの変更がありました。
①現状のグループステージ、プレーオフステージ、プライムステージからなる大会方式から、プレーオフステージを廃止とし、グループステージを1回戦総当たりのリーグ戦に変更し、各グループの1位チームの4チームと2位チーム内の上位1チームおよびAFCチャンピオンズリーグ出場3チームの計8チームにて1試合制のトーナメント戦によるプライムステージを行う大会方式に変更
②Bグループの松本はグループステージ第2節以降の試合を実施しない

松本山雅FCは、クラブ数の多いJ2リーグを戦うため、日程の都合から、第2節以降の試合を実施しないことが決定しました。
そのため、Bグループは、3チーム(仙台、浦和、C大阪)で1回戦総当たりのリーグ戦を行うこととなりました。
③選手の交代は5名以内(交代回数はハーフタイムを除き3回まで) とする。ただし、延長戦を行う場合は、その直前の90分間の交代人数と合わせて、最大6名までの選手交代を行うことができる(延長戦の場合は交代回数も1回追加)
④U-21先発ルール(2020年12月31日において満年齢21歳以下の日本国籍選手を1名以上先発に含める)の撤廃

JリーグTVでもルール変更について紹介!

JリーグTVでも、特例ルール適用について、Jリーグの原博実副理事長が解説しています!
ぜひ、チェックしてみてください!
例年に比べ、難しい状況ではありますが、
みんなでJリーグを盛り上げていきましょう!!!