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【アテネ五輪なでしこジャパン 現地レポート】なでしこジャパン決戦の地、ボロスにて。(04.08.10)

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なでしこジャパンが初戦をむかえる地、中部ギリシャ最大の港町ボロス。日中は日差しが強く暑いが、湿気も日本ほどではなく蒸し暑さがないことと、港から吹く風が心地よく感じられる。最終合宿のオランダからボロスに入り3日目を迎えた。

港沿いに立ち並ぶカフェや、行き来する船の様子など、その雰囲気は港沿いを午前中に散歩する選手たちにとって、高まる緊張感の中でのリフレッシュとなっている様子。「海岸沿いを散歩したり…私は山育ちなのでとても新鮮です」と、大谷選手は同部屋の澤選手とともに散歩したり軽く走ったりしている。午前中の風はとても気持ちがよく、オリンピックのカラフルなのぼり旗がその風になびいて景色をさらに美しく彩る。

夜8時をまわってようやくあたりが暗くなり始めるこの季節のボロスでは、人々は8時ごろにカフェでコーヒーを飲みながら語り合い、その後夕食を食べるというリズムが習慣、夜が長い街でもあるようだ。「ギリシャ人は語り合うことをとても大切に考えるんですよ」と、ある地元の人が話してくれた通り笑い声や話し声が店から流れる音楽とともに途切れることはない。

日本vsスウェーデンが行われる午後6時から8時、空はまだ明るい。懸念されていた暑さに関しては、日中は日差しが強く30度を越えることもあり暑いが、夕方6時ごろ、試合が始まる時間帯には涼しくなり始め、Lリーグで猛暑の日中に試合をしていた選手にとってはむしろ日本の暑さのほうが厳しいと言えるだろう。「蒸し暑さがない分いいですね」と選手たちも笑顔を見せる。地中海性気候で湿度の低いこの地は、蒸し暑い日本の夏に比べると快適だ。

いよいよ初戦が目前となったなでしこジャパン。いよいよ本番…、それは彼女たちだけではなく「この人たち」にとっても同じ様子。オリンピックを支える地元ボランティアの人たち…彼らも来たる本番に向けての準備で忙しい日々が続いている。

今回のオリンピックにあたり、ギリシャ国内で、総勢およそ16万人がボランティアに応募し、英語が話せるかどうか、パソコンが使えるかどうかなど様々な条件が考慮されおよそ4万6千人が選ばれた。学生からお年寄りまで年齢も様々で「朝から3時まで仕事をして、4時半から11時ごろまでここでボランティアよ」と言う女性は20歳の娘もアテネでボランティアをしている。「一生に一度のことだし、いい経験になります。私の英語のスキルアップにもなるし!」と大学生の女性、「いろんな人に会えるし、少しでもギリシャでのオリンピックを盛り上げたい」という40歳の女性、「スタジアムまわりに立てられているたくさんの標識がまっすぐかどうか、4時間以上もかけて1つ1つを見てまわっているんだよ」と悲鳴をあげつつも笑顔の男子大学生など、幅広い世代の人がボランティアとしてこのオリンピックに参加する。厳戒な警備の傍らでボランティアの方々の温かさがアテネオリンピックを支えていくことだろう。

さぁ、いよいよ日本時間11日深夜24時!なでしこジャパンは日本選手団の先頭を切って強豪スウェーデンとの戦いを迎える。

〜〜おまけ〜〜

「日本の選手たちはきっちりしていて、時間にも正確ね」とか「礼儀正しいし、笑顔でギリシャ語で挨拶もしてくれたわ。」と話してくれたボランティアの人がいた。すでに「なでしこジャパン」は地元のボランティアスタッフからの人気も高い様子。「ぜひがんばってほしいわ!」と応援モード!?彼女たちの魅力は日本だけに留まらずオリンピックを通じて世界中のより多くの人に伝わっていくかもしれない。

以上

2004.08.10 Reported by 日々野真理




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