試合前に、Jリーグの広報担当者から、見所の一つとしてオープニングセレモニーについて聞かされていた。絶対的な人員不足のおかげで、たまたまこのセレモニーをピッチレベルで見ることができた。暗転したドームと、その内壁に映し出された「星」が作り出す幻想的な光景を見ていたら、どうしようもなく感動してしまった。たまたま上を見上げていたから、涙が目からこぼれることは無かったが、記者席から見ていたらやばかったかもしれない。
事前に取材させてもらったインタビューでカズさん(三浦知良選手)が話していた通り、日本ではオールスターのステイタスは高いとはいえない。幸か不幸か、この10年間にサッカーファンになった人たちも、たくさんの真剣勝負を見てきてた。だから祭典とも言われるオールスターに物足りなさを感じるのは仕方ないのかもしれない。ただ、松井選手が「開放感の中でやれました」と話していた通り、オールスターにはオールスターの雰囲気がある。変な気負いの無いリラックスした雰囲気の中で繰り広げられるプレーには華がある。それはそれで美しいものだと思う。
オールスター翌日には、オールスターと同じスタジアムでJ2の札幌vs川崎の試合が組まれている。その試合前に行われるという練習試合を見ようと、朝、眠気と大人なあの頭痛とを感じながらホテルを出た。宮の沢にある札幌の練習グラウンドにたどり着くと、そこには誰もいなかった。施設の人に尋ねると試合会場は札幌ドームのサブグラウンドだと聞かされた。
自分の不用意さを恨みつつ、せっかくなので付設された施設を見ていたら、コンサドーレの資料が集められた建物の中で流されていた記録映像が目に留まった。何気なく見ていたら、一度目のJ2降格のVTRが流されていた。福岡に敗れ、ピッチにうずくまって涙を流す選手の姿に、泣きそうになった。多分、まばたきしたらしずくがこぼれたはずだ。ちょうどこの試合はTVで生放送を見ていたが、J2降格が決まったあとも、サポーターが終わることの無い応援を続けていたのが強く印象に残っている。ぼくはその映像を見ていた当時、サポーターから強烈な「優しさ」を感じたことを思い出した。
当然のことながらJ2の札幌からは、オールスターに参加する選手はいなかった。そんなこともあってか、試合前の選手紹介時には、吉原宏太と岡田武史コーチへの声援がひときわ大きかった。出て行った人に対しても暖かい声援を送る。勝負の世界では甘いことなのかもしれない。ただ、それはそれで、アリだとも思った。北の大地に住む人たちは、厳しい自然と共存するうちに、自己防衛本能として底抜けに優しい温かい心を持つようになるのだろう。
札幌は、J1への復帰を目指して今も戦っている。シーズンも半分を過ぎた今年の昇格はかなり厳しい状況になっている。それでも北の大地の人たちは、おらが土地のおらがチームを応援し続ける。夢の終わりが告げられて、すぐに厳しい勝負の世界が始まる。そのコントラストが、また、すばらしい。
2003.8.10 Reported by 江藤高志
以上
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