甲府 2 - 0 川崎F (15:04:小瀬) 入場者数 7,433人
立ち上がりの川崎は、慎重に試合を進めているように見えた。それは15分過ぎから現れ始めた強烈なプレスとの対比によって感じた幻覚なのかもしれない。それにしても、川崎は慎重な立ち上がりを見せていた。それは、甲府というチームに対する敬意と畏怖の裏返しの行動だったのかもしれない。
川崎の試合運びは悪くなかった。ボールをキープしていたのは多くの時間帯で川崎であり、サイドを崩してクロスボールを入れたのも川崎だった。しかし、甲府の守備陣は固かった。守備を引っ張る仲田は試合後に、クロスへの対応について聞かれ「狙いどうりでした。ジュニーニョはシュート0でしょ」としてやったりの笑顔を見せた。
川崎の攻守のキープレーヤー今野は試合後に、甲府の帰陣の早さについて言及している。甲府はボールを奪われた後にすばやく帰陣すると、ゴール前にブロックを作っていた。強固な壁は、川崎の攻撃をはじき返し続けた。
川崎にイライラが募り始めた23分に試合は動く。
左サイドでボールを受けた藤田が、中央に走りこんだセンターバック池端に浮かしたパスを出す。対応に入った川崎の渡辺が体を寄せたところを、うまく足に当てて中央の小倉に渡した。
小倉がその場面を振り返っている。
「池端がよくね、身体能力を生かしてオーバーラップしてくれたんですが、うまくボールがこぼれてきたんで、ファーストタッチでいいところに置けたので、トラップの時点で決まったなと」
トラップをミスすれば川崎の選手につめられるという場面だったが、本人が自賛するトラップはボールの勢いを殺した上に絶妙のコントロールでゴールを呼び込んだ。シュートがうまいのではなく、ボールを止める技術が光った瞬間だった。
負けられない川崎は、後半開始と同時に塩川に変えて我那覇を投入。同点ゴールを目指すが、ある程度ボールをまわせることで守備が手薄になってしまい、甲府にカウンターを許し始める。同点ゴールを目指すチームが前がかりになってカウンターを受けるという典型的なパターンになった68分に甲府は鮮やかな速攻から水越が追加点を決める。
負けられない川崎は、ここから激しく甲府を攻め立てるが、ゴールには至らず。先に試合が終了していた首位新潟の引き分けを生かせないままタイムアップの笛を聞くこととなった。
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試合開始前に伝わった新潟の引き分けという情報は、川崎の立場を前半23分まで優位に立たせ、楽観的なムードを作り出した。しかし、フルタイムを消化して改めて順位を見直すと、立場は一転して3位という状況に変わった。毎試合ごとに悲喜こもごものドラマを生み出しながら、めまぐるしく立場と順位を入れ替えて今年のJ2は3試合を残す所まで来ている。
2003.11.1 Reported by 江藤高志
以上
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