札幌 2 - 2 新潟 (13:03:札幌厚別) 入場者数 7,544人
札幌厚別競技場に試合終了を告げるホイッスルが鳴り響くと、一瞬の静寂がスタジアムを覆い、そしてスタンド全体から大きな拍手が沸き起こった。首位を走る新潟と、今シーズンの負け越しが決まった札幌の一戦は手に汗握る展開の末、2対2のドロー。ともに意味のある勝ち点1を手に入れた。
「最初から最後までドタバタした」と反町監督が認めたように、J1昇格が秒読み段階に入ってきた新潟はどこか力んでいた。反対に札幌は“聖地”厚別競技場での今季ラストゲームとあって、「みんな気合が入っていた」(藤ヶ谷)。この両者の微妙な心理状態の違いが、順位の上では1位対9位と開いた対決に絶妙のバランスをもたらし、試合は予想に反して札幌優位で進んでいった。
立ち上がりから新潟は「重苦しく、過緊張の雰囲気」(反町監督)に覆われていたが、2度の失点シーンはまさにその心理状態が招いた結果だった。1失点目はディフェンスの枚数が揃っていたにもかかわらず、アンドラジーニャにほぼフリーの形でシュートを打たれてしまっているし、2失点目は普通にプレーできていれば奪われることのないゴールだった。
特に2失点目の場面、ルーズボールが自陣ペナルティエリア内で大きくバウンドするのだが、ゴールキーパーとディフェンダー2人がお見合いしてクリアできず、ボールはそのままゴールの方向へ。これを今野に押し込まれてしまった。反町監督も「落ち着いて普通にしていれば」と悔やむ、らしくないプレーだった。
しかし、新潟はそれでも負けなかった。しかも敗色濃厚の後半44分に同点に追いついた。あと一歩で昇格を逃した過去2年の悔しい経験が、土壇場での粘りを生んだのだろう。最後まで自分たちのペースをつかめなかった新潟にとって、今日のゲームで手に入れた勝ち点1は、「最後になって効いてくる」(反町監督)貴重な勝ち点になりそうだ。
対する札幌の出来は、森下の「久しぶりにやっていておもしろかった」という言葉がすべてを物語っている。最近の不甲斐ない戦いぶりが嘘のように、最後まで集中力を切らさず、そして何よりファイティングスピリットを前面に出して戦い続けた。
確かに、あと数分耐えれば勝てた試合だったことも事実ではある。しかし今日に関しては、勝ち切れなかったというマイナス思考ではなく、50分近く1人少ない劣勢を強いられながら、首位相手に善戦したとプラスに考えていいと思う。「10人になっても気持ちを出せればこれだけの試合ができる」(森下)と選手たちが自信を取り戻すきっかけになるのであれば、この勝ち点1は札幌にとっても大きな意味を持つはずである。
2003.11.2 Reported By スポマガWORLD SOCCER
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