磐田駅前から出発したシャトルバスは大勢の新潟サポーターを乗せていた。やっぱり彼らはスタジアムにやってきた。
シャトルバスがスタジアムに向かう途中、今シーズン何度となく目にした観光バスが見えてきた。泥水にまみれたそれらのバスは、駐車場に整然と並んでいた。その車体を見ながら、新潟から磐田へと向かう行程の過酷さを思った。シャトルバスの中には「異邦で同胞を見つけた安堵」を含むかすかな歓声が生まれていた。
磐田スタジアム周辺には、いつもと変わらない光景がやっぱり生まれていた。開門前の時間を待つ大勢のサポーター。
「6時に着いていたんですが、7時までは並べないということで待ってました」と先頭に並ぶ見慣れた顔の一団は話していた。
J1昇格を決めた2003年を振り返って「楽しかったですよ」と話してくれたあるサポーターは、社名の入ったオレンジ色の上着を着ていた。「新しいのを会社で作るときにこの色で統一したんですよ」と苦笑していた。「社名は出さないでくださいね」と釘を刺された。
遠路はるばる磐田まで遠征してきた新潟サポーターだが、この試合に向ける気持ちは複雑だ。当然勝ち試合は見たいと言う気持ちは持っているが、その一方で「こてんぱんにやっつけられて、来季に向けての課題をあぶりだしてほしい」という気持ちも持っていた。膿を出し切るには、磐田というチームほど適任のチームはないのかもしれない。
もしかしたら、そう思うことで心の平衡を保っているのかもしれない、勝ちたい気持ちと勝てないだろうという気持ちの。
2003.12.20 Reported by 江藤高志
以上
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