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【天皇杯準々決勝 横浜FMvs鹿島戦レポート】世代交代途中の若き鹿島をベスト4に導いた小笠原、本山の代表コンビ(03.12.24)

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12月23日(火・祝)天皇杯 準々決勝
横浜FM 1 - 4 鹿島(国立)

 2003年J1完全優勝を達成した横浜相手に、前半から3点を奪って圧勝した鹿島。その立役者となったのは、キャプテンマークを巻いてピッチ上で異彩を放った小笠原満男と、神出鬼没さに一段と磨きをかけた本山雅志の「日本代表コンビ」
だった……。

 第83回天皇杯準々決勝、横浜F・マリノス対鹿島アントラーズの一戦が23日、13時から東京・国立競技場で行われ、今季初タイトルを狙う鹿島が4-1で圧勝。27日に大阪・長居スタジアムで行われる準決勝・セレッソ大阪戦へとコマを進めた。
「ミスター・アントラーズ」とも呼ばれた秋田豊を優勝という形で送り出したい鹿島と、2003年J1完全優勝チーム・横浜の激突…。天皇杯準々決勝屈指の好カードといわれたこの試合は、予想外の展開となった。

 主導権を握ったのは鹿島。前半5分だった。まだ試合に入り切れていない横浜のスキを突き、左サイドに流れていた小笠原が精度の高いクロスを挙げた。そこに飛び出したのが本山雅志。本山は相手DFの間に入り込み、豪快なヘッドでゴールを挙げた。「ミツのボールがすごくよかったから、自分はそれに合わせるだけだった」と本山は笑顔を見せた。準優勝した99年ワールドユース(ナイジェリア)をともに戦った同期の2人が絶妙なコンビネーションを見せつけたのだ。

 この先制点で横浜は前がかりに。中盤でボールポゼッションをして、左のドゥトラ、右の佐藤由紀彦からゴール前にクロスを蹴り出すという普段のサッカーをしようとするが、思った通りにならない。先のワールドユース(UAE)で日本人初の得点王となった坂田大輔も、持ち前のスピードを活かして前線に走り込もうとするが、周囲と息が合わない。しかも坂田は「FWの1枚がフェルナンドにチェックに行く」という約束事を忘れ、守備のバランスを崩すきっかけを作ってしまう。その結果、遠藤彰仁、那須大亮らが前に引き出され、中盤にスペースができ始めた。
 今や鹿島のリーダーに成長した小笠原と本山はこれを見逃さなかった。前半26分、本山がドリブルでつっかけて中盤を崩してから小笠原にパス。小笠原はダイレクトで前に上がっていた青木剛に流した。青木は相手DFを抜いて余裕を持ってシュート。早くも2点目が入った。

 さらに3分後、右サイドを駆け上がった内田潤からのクロスを小笠原がドンピシャリのタイミングでヘディングシュート。これがゴールネットを突き刺し、ついに3点目が転がり込んだ。小笠原は「自分をマークしていた柳想鉄をうまく外せた」と満足そう。本山も「今回の天皇杯では福岡、柏に続けて2点を先制される形になったから、2点じゃまだ安心できなかった。3点目が入った時、一番ほっとした」と話していた。

 試合開始わずか30分で3点を失ったJ年間王者。このまま負けてはチャンピオンチームのプライドに傷がつく。岡田武史監督は後半からシステムを3−5−2に変更。右サイドバックの柳想鉄を中盤に上げ、坂田と清水範久を交代させ攻めに出た。そして後半21分、ドゥトラのFKでようやく1点を返すことに成功した。
しかしこの日の鹿島は勝負強かった。26分、小笠原の直接FKが守備に入っていた久保の頭に当たってそのままゴール。「あの時間帯は横浜に追い上げられていたので、1点を取れたのは大きかった」と新キャプテンはクールに語った。この落ち着き払った様子からも、鹿島のリーダーとしての風格が感じられた。

 結局、終盤には野沢拓也、中島裕希といった若手を起用する余裕まで見せた鹿島が4−1で圧勝。天皇杯限りでチームを去ることになっている秋田が「あと2試合(で優勝)」とサポーターに向かって叫んだ。
 今季無冠の鹿島にとって、天皇杯を獲ることは一大目標だ。しかも選手たちは「アキさんを優勝という形で送り出そう」と高いモチベーションを持っている。それが今のチームを支えているのだろう。

 そして小笠原と本山という新リーダーの存在も大きい。全てのゴールに絡んだ小笠原について、鹿島の鈴木貞雄統括部長も「小笠原は今年1年で物凄いスケールアップを見せた。ボールを失わないし、フィジカルも強い。全てのプレーに余裕がある。今のレベルなら十分、海外でもやれる」と太鼓判を押した。彼の存在感は確かに相手を威圧していた。2年前まではスーパーサブとして扱われた本山も、相手の意表をつくプレーに磨きをかけつつ、安定感を増している。体力面の課題も克服し、今はしっかりとチームを牽引している。

 「僕らつねに勝っていなければいけないチームですから」と小笠原は言った。目下、世代交代が進んでいる鹿島だが、24歳になった2人のリーダーは「常勝軍団」の伝統を若手にキッチリ伝えようとしている。

2003.12.24 Reported by 元川悦子

以上

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