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【天皇杯準々決勝 市原vs清水戦レポート】清水、試合の主導権を市原に握られながらもVゴールで勝利(03.12.24)

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12月23日(火・祝)天皇杯 準々決勝
市原 0 - 1 清水(仙台ス)※延長Vゴール

 前半を終えてロッカールームに戻った市原の選手に対して、オシム監督は「しっかり相手を抑えているが、攻撃面では我々のプレーができていない」と伝えている。そう指揮官に言わせた市原の前半は、確かにあまりいい出来ではなかった。

 市原は左右両ウィングバックの裏のスペースに長いボールを蹴られ、押し込まれるうちに自分達のペースを失ってしまっていた。そんな市原の悪さもあって、清水は調子付く。単発の市原の攻撃を尻目に市原ゴールに迫り、前半のペースを握った。

 ただ、悪いながらも市原はゴール前での集中を切らさず、ゴールに鍵をかけ続けた。

 ハーフタイムを終えてロッカールームから出てきた両チームが後半に見せたのは、前半とはまったく違う試合だった。後半立ち上がりの混沌とした時間帯に市原がペースを握ると、そのまま試合を優勢のうちに進めた。

 慎重になっていた前半との違いを指摘すれば、市原の佐藤、中島の両ボランチが積極的に前に出て行く姿が見られたということだった。

 リスクをとろうとしなかった前半に攻め込まれ、リスクテイクした後半にペースを握る。この試合の流れは、市原の出方によって左右されていた。そういう意味で言えば、この試合をリードしたのは市原だった。

 前半とは一転して苦境に立たされた清水だったが、市原の守備の隙を見てゴールに迫る。アンとの息が合わなかったトゥットを63分に下げ、平松を投入する。その効果もあって82分にアンがビッグチャンスを作り出し、その後も86分、89分と平松が立て続けに決定機に顔を出していた。

 押された試合展開の中でチャンスは作るのだが得点にならない。清水にとってはいやな展開。0-0のままVゴール方式の延長戦に突入した後も、ペースは市原にあった。

 共にチャンスをつぶし続けてきた試合だったが、最後までツキがなかったのは市原だった。

 延長前半の99分。市原のGK櫛野からのフィードを清水の高木が跳ね返すと、これを市原の選手が触ってボールの方向が変わる。このボールが平松への絶好のパスとなった。平松の左足は、三度目のチャンスをようやくゴールに結びつけた。準決勝進出を決める決勝ゴールだった。

「人生は苦い」

 飴玉を口にしたまま会見場に現れたオシム監督の言葉は、重かった。

2003.12.24 Reported by 江藤高志

以上

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