2003Jユースカップ準決勝
長居第二陸上競技場
ジェフユナイテッド市原ユース(13:30KICKOFF)清水エスパルスユース
準決勝第二試合は「おなじみの強豪」同士が激突する一戦となった。両クラブの今年の「冬の陣」において対峙するのは3度目のこと。1度目は先日の高円宮杯全日本ユース(U−15)選手権。清水のジュニアユースは、市原のジュニアユース舞浜を大差で撃沈してみせた。次なる対峙は昨日の天皇杯準々決勝。清水のトップチームは市原のトップチームを延長戦にまでもつれ込んだ死闘の末に撃破し、見事に準決勝へと駒を進めている。ジェフユナイテッド市原ユース(以下、市原)は「愛すべき兄貴と可愛い弟」の仇を取る一戦に臨むわけである。迎え撃つ清水エスパルスユース(以下、清水)が狙うのは無論、返り討ちだ。
このカード、今年の対戦はないが、昨年の二回戦でも実現している。清水との対戦を知らされた市原の選手たちの口から出てきたのもこのことばかり。「まあ、昨年も勝ってますし」というわけだ。確かにその試合、2−0というスコアだけでなく「中身」でも市原の完勝だった。当時の試合に出場していてこの試合でも先発が予想される小西、半田、八角、林、秋葉、塚原、竹田、川淵の市原8選手の中に良いイメージが残っているのは間違いないだろうし、清水の阿部、鈴木(真)、枝村、大瀧、森安、山本(海)の6選手は雪辱の気持ちを強くしているはずである。
市原ユースは結果の出なかった夏とは違い、トップと同じ3バックシステムを採用している。その理由を井上監督は「色んなシステムに対応できる選手になって欲しい」ことと「個々が自分の役割を分かりながら『自分達』を出せるという点」からであるとする。少なくとも守備面に関してこの変更は奏功しているように見え、受験のために離脱した一部の3年生の穴がこれで埋まった感がある。2人のストッパー、林と竹田は共に上背がないものの相手のFWを決して離さない粘り強さがあり、その後方に位置するDF秋葉も安定している。また、GKの塚原も乗りに乗っており、準々決勝でも好守を連発。強力な攻撃陣を誇る清水を迎撃する体制は万全に整っている。
対する清水の攻撃陣で鍵を握るのは、やはりエースの阿部だろう。昨年の対戦では彼が市原のCBにほぼ完璧に抑え込まれたことが敗因の一つになっていた。彼個人にも雪辱を期する気持ちがあるはず。身体能力では市原の両ストッパーを凌駕することが確実なだけに、ゴール前で訪れるであろう決定機を逃さずモノにしていきたい。中盤の攻防も重要な要素だ。清水の中盤は誰をマークすればOKというわけではないので、主将の八角を中心に自慢の組織で対応したい。特に枝村、山本という当代屈指のセントラルMF(清水ではこの用語を使わないと怒られるので注意が必要だ)に対しては、二列目の選手が確実にプレッシャーを掛けていきたい。
一方で市原の攻撃面の鍵を握るのはトップの菊池だろう。清水は最近の進歩が目覚しいCB村越が前試合の退場により出場停止。同じく彼が不在だったクラブユース選手権の浦和戦では思わぬ大敗を喫しており、市原にしてみればここを突いていかない手はない。トップにボールを当てて全体を押し上げる攻めは市原の得意な手だが、これを繰り返すことで経験の薄い清水の守備ラインの混乱を誘いたいところだ。
清水についての質問に「今年の夏に見て強烈な印象が残っている」と語るなど、やや自信なさげだった井上監督。もちろん、自信なさげなのも分からないではない。今年の清水、確かに強力なチームだ。戦力的には市原をやや上回ると見ていいかもしれない。しかし、いざ勝負の行方を考えてみると、様々な要素が見え隠れして何とも混沌としていて、結論は出てこない。Jユースを代表する名門同士の激突である。熱いゲームの予感がする。
2003.12.24 Reported by 川端暁彦
以上
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