苦しい試合をものにした準々決勝の試合後、澤登が気にしていたのが準決勝の相手だった。もちろん視線は磐田に向けられていた。取材時点ではまだどちらが勝ちあがるのかわからない状況だったが自然と「ダービー」という単語が口をついて出てきた。選手が思い入れを持つのであれば、サポーターはなおさらだろう。準決勝は、幾多もの名勝負を生み出してきた、清水対磐田という静岡ダービーとなった。
その清水だが、天皇杯から監督が交代しているということで、まだサッカーのスタイルが固まっていないように感じられた。市原との準々決勝では、内容の悪かった前半の市原に対して攻めあぐね、後半になるとチャンスを与える場面が多く見られた。自らペースを作り出せない、という意味では発展途上のチームということが言えそうだ。ただ、逆に言うとそれだけ伸びしろがあるという事にもなる。複数の選手が口にしていたように、チーム内の雰囲気は非常によく、まとまりがあるということで、磐田というライバルを前にチームの急激な成長も期待できるかもしれない。最終ラインの落ち着きある固い守備があるだけに強烈な磐田の攻めもある程度は我慢できるものと考える。
攻め込まれる時間帯は長くなるだろうが、市原戦で見せたタテへの鋭い攻撃で、先制するとおもしろい試合になりそうだ。
2003.12.26 Reported by 江藤高志















