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【天皇杯準決勝 磐田vs清水戦レポート】ミスが分けた明暗(03.12.28)

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2003年12月27日開催
天皇杯準決勝(13:00KICKOFF:埼玉スタジアム2002)
磐田 4-2 清水



 前半11分に成岡がゴールを決めた時点で「勝負あり」という空気が流れた。
 立ち上がりに攻勢を仕掛けていたのは清水だった。その清水がミスで1点を失うと、立て続けに失点し、前半の早い時間で磐田が2点を先行する。試合展開としては、最悪のものだった。

 だからこそ、25分、31分のアン・ジョンファンの連続ゴールは意味があった。0-2の劣勢を一気に挽回する大きなゴールだった。

 しかし試合はまだドラマを残していた。前半終了間際の43分に「正直に言ってミスキックでした」と山西が打ち明けたFKをグラウ、前田とつないで磐田が3点目を奪った。怒涛のような前半が終わった。

 前半の清水の攻勢は、主に太田がいた右サイドを基点としていた。このサイドは、成岡がWBを左ボランチには菊池が入っていた。前半を終えて山西は、柳下監督から成岡の裏をカバーできないかと要求されている。それに対して山西は「彼らは試合中に(自分達で)修正してましたからね。適応能力の高さは見事でしたね」と若い二人がやってのけたことに舌を巻いた。

 実際、後半の清水は、前半ほどには太田が右サイドを突破する場面は見られなかった。

 守備において高い適応力を見せた成岡だが、58分にこの日自身2点目となるゴールを決めて、磐田にセーフティーリードをもたらした。清水の激しい攻勢を前に、磐田は2点のリードを守りぬいた。

 ミスを犯してしまったと肩を落とす森岡が語る。

「今日でこのチーム、ひとつのチームは終わってしまったわけで。スタッフからメンバーから、みんな代わっちゃうわけでね。そう考えると、悲しくはなりますけどね」

 清水にとっての2003年シーズンは終わりを告げ、チームは再編成される。悲しいことではあるのだろうが、それがチームというものだろう。

 磐田は元旦の決勝戦へと駒を進めた。退任する柳下監督に優勝をプレゼントしよう。そういうモチベーションで結束を固めた磐田のC大阪との決勝戦が楽しみだ。


2003.12.28 Reported by 江藤高志



以上
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