本日31日に大久保でおこなわれた練習後のジュビロ磐田柳下正明監督および各選手コメントは以下の通りです。
柳下正明監督
「スタッフも入ったゲームをやった? 最後なんで、楽しくやった。そんな中でも、やっぱり集中していた。今日は全体トレーニングが1時間で、後は個別の練習だった。量も少ないし、明日はいい形で行けると思う。肉体的には疲れているけど、今は精神面でカバーして、高い集中力を維持している。この1ヶ月はかなり緊張感を持ってやれている。
Jリーグの最終戦の時も、当日になって『いよいよだ』という気持ちになった。今回は明日になれば気持ちが湧いてくるだろう。今日、グランドから出てきた時なんかは、リラックスしていたから。天皇杯はトーナメントなんで、1つ1つの試合を決勝のつもりで戦っている。今回も同じ状態でやれると思う。
監督自身、磐田最後の練習?いつも練習前には『集中してくれ』と言っているが、今日は『リラックスしつつ、集中してやってくれ』と話した。今シーズンの最後のトレーニングとして行ったが、特別なものはなかった。
この1年間の前田の成長? 泥臭いというか、グランド上でゴンが見せているプレーを体で覚えてきたかな。今まではどちらかというと、キレイなスタイルだったから。ボールを追わなきゃダメだと言っている間は変わらなかったけど、言わなくなって変わった。2月のA3の後に注文をつけたかということに関しては、U−22の遠征で評価され、ジュビロでは試合に出られない状況になったんで、本人が一時的にヤル気のないようなプレーをしていた。それで少し言ったけど、ゲームに出るようになってからは言わなくなった。
この1年間のチームを総括すると、当然、結果には満足していない。でもやろうと思っていることはやった。選手には理解してもらえたかなと思う。
セレッソのビデオに関しては、アントラーズ戦は見た。その前にも何度かやっているから分かっている。アタックが速くて、バロンの高さを利用しながら、森島や大久保が前に飛び出してくる形だ。両サイドからのクロスにも3人で飛び出してくる。それには注意が必要だ。ビデオを見ながら新たに気づいたこともある。今日の食事の後のミーティングでビデオを見せて伝えようと思っている。
選手が監督のためにと言っている? 口ではそう言っているけど、一番タイトルがほしいのは彼らだ。そう言ってもらえるのは幸せだけど。
あと、チャゴ(練習生)のことだが、2ヶ月ウチでやったが、来季は契約しないことになった。それを報告しておく」
----------
成岡翔選手
「藤枝東の試合が始まる? きっと勝ってくれるだろう。2日にはみんなでバスに乗って応援にいくつもり。このごろ、静岡勢は国立に行っていないので、今年はやってほしい。
左サイドに関しては、ボールの持ち方という意味で難しい部分がある。右利きだし、中に入っていくしかない。タテに勝負できないんで、右の方がやりやすい。でも西君も気を使ってくれるし、名波さんもポジションチェンジをして中に入れてくれる。だからやりやすい。
4試合連続で前半に得点している? 早い時間帯にいい形でプレスをしかけて、速攻につなげているのがいいんだと思う。点を取れば、落ち着いてプレーできるのがいい。第1ステージも点を早く取った試合は優位に進めていた。天皇杯は勢いがあるし、相手がフラフラしているところをついている感じがある。明日も先制点が勝負になる。ジュビロは先制すれば勝てるチーム。中盤にも落ち着きが出て、ヘンな焦りもなくなるから。中のスペースが空いた時、みんなで使いながらポジションチェンジすると、相手もつかみにくくなるから、そういう形を多くしたい。
中盤の動きについては、俊哉さんがいた時みたいなスムーズさはないけど、慣れてはきた。明日の試合で手ごたえをつかみたい」
-------------
名波浩選手
「明日の試合については難しく考えず、シンプルにウチらしいサッカーをしていけばいい。リアクションにならないように、つねに主導権を握っていたい。みんな監督のためにって言ってるけど、自分のためにもしっかり勝って終わりたい。
4試合連続で前半にゴールを挙げている? 先に点を取ると、ゲームが落ち着く。試合展開もラクになる。前半に点が取れているのも大きい。戦い方が安定しているし、後ろもダレていない。この間の2失点は事故みたいなものだし、安定したゲーム運びができていると思う。決勝もそういう形を目指したい。
精神的に充実している? 監督がああいう形になったから、みんな一致団結して勝ち上がってきたというのはある。相手は年末だし、モチベーションを高めるのが難しいだろう。自分たちはモチベーションを上げるのが難しいチームと当たってきたんだろうし。
セカンドステージは何人か選手も抜けて、自分の仕事量が増えた。相手のマークも集中したし、戦いにくい部分もあった。だけど、天皇杯は負けたらオフということもあって、逆に気持ちを切り替えることができた。そういう開き直りもあった。リーグ戦は負けてもまた次の週に試合をしないといけないけど。とはいっても、出してる力は同じように100%だし、つねにベストを尽くしたい。手を抜くつもりはない。
森島との対戦? モリシと1対1するわけじゃないから(苦笑)。久藤がジュビロのことは何でも知っていると言っているの? 確かにセレッソにはジュビロを出て行った選手が多くいるから、癖や個人戦術、個々の性格には詳しいだろう。向こうにとっては戦いやすい選手かもしれない。最近ウチに負けてないし、大久保もウチとやる時は点を取っている。だから抑えないといけない。強烈なエースをバックアップしているチームだね。ウチより勢いがあるだろうし。
前田はまだまだだろうけど、ゲームを重ねるごとに成長している。今年一番伸びたんじゃないかな。試合で勉強して、結果を出しながらいいサイクルでやっている。レギュラーを取られないぞという気持ちも出ている。本人もこの気持ちをリセットしたくはないだろう。
今年はプロになってから最悪の1年だった? 明日の結果次第で気持ちも変わるかもしれないけど、結果よりプロセス的に言うといい1年じゃなかった。人それぞれ持っている目標も違うけど、今回は短期決戦というのもあるから、勝って終わりたいね」
------------
河村崇大選手
「明日いよいよ決勝ですね。正月からサッカーができるなんて幸せだと思ってやりたい。例年だと、正月は実家でゆっくりしていた。天皇杯もやっていたら見る程度。こんな大晦日に東京へ遠征するなんて珍しい。監督のためにもしっかりやらないと。
今シーズン? いつもより頑張ったという気はする。点を取れたことも大きいし。少しはゲーム中に余裕が出てきた感じはある。サッカーを楽しめるようにもなった。まだまだだけど、ゲーム中に余裕を持てる回数が増えたかな。少しは自信もついたと思う。
自分の課題? 攻撃へのつなぎもそうだけど、ウチには名波さんとかが前にいるから、預ければ何とかしてくれる。でも自分のプレーの幅も広げたい。今はどんどんうまくなりたい。
今年のリーグ戦でやったセレッソ戦にも出ていたし、どういうプレースタイルかも分かっている。その時よりもいいプレーをしたい。苦手意識も特にはない。自分たちのサッカーをしたいと思う」
------------
山西尊裕選手
「天皇杯決勝といっても、あまり考えていない。普通じゃない雰囲気とかもあると思うけど、なるべく落ち着いてやりたい。僕もチームも初めての経験だけど、落ち着いてやれればいい。今までやってきたことをすれば、力は発揮できる。
ディフェンスイラインの守りはかなり重要になる。相手には高さのある選手と速い選手がいるから、うまくケアしたい。相手の特徴は高さとスピードなんで、自然にやれば、結果はついてくると思う。速いクロスが入ってきても、ラインを下げないようにしたい。ジュビロのよさは高いラインを保つことだから。
成岡のカバー? 前でプレーさせたいけど、カバーしきれない状況もあるかもしれない。そういう時はみんなで強力しながら対応したい。なるべく翔の特徴を出してあげられるようにサポートしたい。
この前の試合で、自分のミスキックのFKからゴールが生まれたように、今のジュビロには勢いがある。体も動いているし、いい状態。ただこの前みたいに2点リードを追いつかれることもありうるから、油断はしたくない」
-------------
中山雅史選手
「いい雰囲気で最後の練習も終わった。ピリッとしたものを出せるように、気持ちを高めて試合にのぞみたい。今シーズンの最後の練習ということで、今日はみんなで一緒にゲームをやった。こういう交流の場を持つことはいい。いつもよりさらに気持ちがほぐれた感じはある。あとは個人個人がどのくらい準備できているか。やってきたことを試合に生かしたい。個人の準備が大事。雰囲気作りとしてはいい形で終わった。
元旦の国立は初体験? 悪くないかなと思う。試合に向けて少しずつ盛り上がれればいい。その分、忙しいけど、それも幸せなこと。ムダにならないようにしたい。今年はタイトルに手がかかっていながら、取れない状況が続いた。そして今回、また手がかかっている。勝負は相手のあることだけど、大事なのは自分たちがやろうとしていることを貫けるか。そういう気持ちで試合にのぞめればいい。
過去の天皇杯決勝は関係ない。僕らは自分たちの戦いにのぞむだけ。今あることを、どれだけグランドで表現できるかだ。セレッソとJリーグでもやっているし、自分たちで形を作っていくことが重要。
自分自身の状態に関しては悪くはない。あとは監督が決めること。いい状態でも、今出ているFW陣を変える必要もない。判断は監督のやること。自分がやれることを精一杯やればいい。
セレッソの準決勝はリアルタイムでちょっとだけ見た。勢いがあるし、あって当然だ。リーグ戦の順位は関係ないし、どれだけいい準備ができたかだ。いかにゴールに結びつけるかというところでの戦いになる。セレッソの勢いをどう食い止めるかも大事。勢いあるチームといっても、ボールをキープできないと攻撃は難しい。ジュビロは自分たちがキープしてフィニッシュで終わればいい。途中でヘンな形でボールをかっさらわれるのが一番怖い。大久保はスピードがあるし。そうならないように、いかにボールをキープするかが問題だ。
元旦の国立? 95年に解説で行ったことがある(笑)。あの時はセレッソ対ベルマーレだった。31日に本格的に練習したのは、藤枝東まで遡るかもしれない。トーナメントは一発勝負といっても、それまでの過程はある。その中でやれるのは名誉なことだ」
2003.12.31 Reported by 元川悦子
以上













