「キリンチャレンジカップ2004」日本代表対マレーシア代表の一戦が、7日19時からカシマスタジアムで行われる。今年最初の国際Aマッチだが、今回は中田英寿(ボローニャ)ら海外組は招集できない。昨年12月の東アジア選手権同様、この試合も「国内組の真価」が問われそうだ。
2006年ドイツワールドカップアジア1次予選のスタートを2月18日(オマーン戦=埼玉スタジアム)に控えたジーコジャパンは先月26日、宮崎に集合。1週間かけてじっくりトレーニングを消化した。さらに今月3日からは、茨城県内に場所を移して2次合宿に取り組んでいる。
フィジカル強化中心だった宮崎合宿とは異なり、茨城合宿は実戦形式のトレーニングが続いた。ジーコ監督は3、4、5日と3日連続で紅白戦を実施。さまざまなシステム・メンバーを試した。
3日と4日は4バックを軸とした。基本メンバーは、GK楢崎正剛(名古屋)、DF(右から)山田暢久、坪井慶介(ともに浦和)、宮本恒靖(G大阪)、三都主アレサンドロ(浦和)、ボランチ・遠藤保仁(G大阪)、右MF藤田俊哉(磐田)、トップ下・小笠原満男、左MF本山雅志(ともに鹿島)、FW久保竜彦(横浜)、黒部光昭(京都)のイレブンだった。
しかし遠藤のワンボランチだと、両アウトサイドの守備が手薄になり、相手に攻め込まれる傾向が強かった。特に三都主のサイドを破られる場面が際立っていた。
そこでジーコ監督はボランチを2枚にして前線を1トップにする形、あるいは中澤佑二(横浜)、宮本、坪井を3バックにし、山田と三都主をウイングバックにする3−5−2もテスト。ボランチに山田卓也(東京V)ら新戦力を起用することもあった。指揮官は今、「最良のシステム」を探しているのだ。
けれども、5日の練習後、彼は「マレーシア戦の布陣?今の時点では決めかねている。どのオプションを使うかはこれから考える」とコメントした。ジーコ監督はまだハッキリした答えを見つけられていないようだ。
選手たちも模索を続けている。中田に代わって攻撃の核となる小笠原が「みんな何となくボールを回している。誰かがスペースを空けて、別の選手がそこを使うといった意図のあるプレーをしていかないといけない」と苦言を呈したり、本山も「中盤からの飛び出しを狙ったけど、ボールを当てて落としてのところでミスが多かった」と反省を口にすることもあった。実際、中盤の選手がボールを持っても、次のパスコースを探してしまう場面もかなりあった。もっと積極的にコミュニケーションを取りながら、速いパス回しでゴールに向かうプレーが必要だろう。
紅白戦ではアウトサイドをえぐるような攻撃も少なく、2トップも手詰まりになることが多かった。久保、黒部の2トップも積極性を見せてはいるが、やはり存在感に欠ける印象は否めない。オマーン戦前には、高原直泰(ハンブルガーSV)ら欧州組も戻ってくる。国内組は与えられたチャンスをモノにしなければ、ワールドカップ予選のピッチには立てないのだ。それだけの「危機感」を見せてもらいたい。
守備陣に関しても「連携強化」が求められる。紅白戦でも、ボランチと最終ラインのコンビ、三都主の裏を取られた後のサポートなどに、いくつかの問題点が出てきた。ここまで4バックを重視してきたジーコ監督だが、選手たちは3バックの方がやりやすそうだった。マレーシア戦で指揮官がどちらのシステムを選択するかは不明だが、どんなやり方でも「失点をしない」というテーマは同じ。宮本中心に安定感を見せてほしい。しかも守備陣は、欧州組が戻ってきてもメンバーの変更はない。今回のテストマッチを「自信を蓄積する場」にしたいところだ。
マレーシアサッカーは近年、確実にレベルアップしている。が、現状では「勝って当たり前」の相手といえる。日本は「攻撃の形」を数多く作って、ゴールを量産しておきたいこのゲームで苦戦するようだと、1次予選に暗雲が漂いかねない。国内組の奮起によって、今後にいい弾みをつけてもらいたい。
2004.2.6 Reported by 元川悦子
以上
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