宮崎県総合運動公園ラグビー場でキャンプ中のアビスパ福岡。
2月9日から始まったキャンプだが、既に2日目から11対11の紅白戦も行なう程仕上がりは早い。というのも、キャンプ前の合同練習からフィジカルトレーニングは十分に行なっており、今日の段階でフィジカル面に重点を置く練習は終了。明日から本格的な戦術練習に入る。
今日がフィジカルトレーニングの山場ということもあって、選手の疲労もピークのようだが、午後の練習はびっしり2時間半。フィジカル〜紅白戦と選手が足を止めている時はほとんど見られなかった。にもかかわらず、練習も終盤にさしかかった紅白戦でも、一向にスピードが落ちることなく激しいあたりも見られるほどだった。
それもチーム平均年齢が23・5歳という若いチームだからこそなのだろうか・・・
「J2も2ステージ制であれば、アビスパは優勝だったのに・・・」という言葉が昨季終盤によく耳にした。確かに2ステージ制であれば、間違いなくアビスパの単独首位による2st優勝が決まっていただろう。それほど、後半にかけてのアビスパは強かった。しかし、結果はJ2残留。スタートの連敗が大きく響いた結果だった。
その悔しさ、またそこから得た自信が今季のアビスパに大きな変化をもたらした。監督ははっきりと感じたという。「昨年のキャンプインの時と、今季のキャンプ前に選手と顔を合わした時の顔つきが違う、何かキリッと引き締まった雰囲気があった。一つの壁を乗り越えて、チームのレベルが上がってきた」と自信をもって答えた。
昨季のアビスパ快進撃の原動力には若手の台頭がある。FW林祐征の豪快に前線に飛び込み、ヘッドで押し込むプレーは見もの。それに対し、FW福嶋選手はやわらかいボールタッチと巧みなボール運びでゴールを狙う。
「二人は去年ベンチーニョとコンビを組むことによって成長した。また、代表候補として日の丸を背負った経験が彼らをより大きくさせたんだと思う」と監督。FW選びも悩みますね・・・という質問に「ベンチーニョも安泰とはいえないな」と監督も嬉しい悲鳴を上げるほど、二人は着実にエースへの道を昇りつつある。
また、監督は「アビスパは若いチームなので、チームのへそとなる部分は、精神的タフでしっかりコントロールが出来るボランチが必要」と新加入25歳のホベルト選手にも大きな期待をかける。
今季の目標を聞くと、選手からは「優勝」の2文字しか出ない。監督も「J1のチーム数が増えるとかシステムの変更もあるが、優勝してのJ1昇格にこそ意味がある」と語る。チームの中には「J1昇格」ではなく、「優勝」することが大前提。「J1昇格」はついてくるものだという意識が強い。
昨季大きく化けた若手が、今季はチームの中核として着実に育っている。アビスパの勢いはさらに加速して開幕を迎えようとしている。
2004.2.13 Reported by 柴田愛子
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