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【キャンプレポート2004】山形、静岡キャンプレポート(04.02.17)

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新シーズンの開幕まで1ヶ月を切った2月17日。
モンテディオ山形のキャンプ地を訪れた。

 みかん畑に囲まれた丘の上に立つ、清水ナショナルトレーニングセンター(J−STEP)。天然芝グラウンド2面、人工芝フットサルコート2面、屋内には体育館、プール、トレーニングジムなどを備える、総合トレーニング施設である。

 昨シーズンを8位で終え、監督も交代した山形がこのJ−STEPで開幕に向けて着々と準備を整えている。

 今年からその山形を率いるのが鈴木淳監督だ。実業団チームのコーチを経て、2001年には日本サッカー協会専属コーチに就任。若い世代の代表を指導してきた経験はさることながら、ポルトガル語といったスキルも併せ持つ。これを武器に、FWデーニ、DFレオナルドといった二人のブラジル人を獲得している。

 今日で、11日間のキャンプも8日目に突入。午前は練習を短めにし、午後にはホンダFCとの練習試合(45分×2本)が行われた。(結果は1本目0−0、2本目0−1)

 ただ、キャンプ後半ということで、選手たちの疲労もピーク。ボールへの反応・球際の競り合いで相手に遅れをとる場面が多く見られ、また戦術面の練習が始まったのも今日からということで、選手同士の連携もこれからという印象だった。

 昨シーズン、チーム最多の11得点を挙げた中村選手に、この日合流したばかりのブラジル人FWについて尋ねると、「後から来た外国人に易々とポジションを渡すわけにはいかない」という熱い闘志ものぞかせた。さらに、ライバルと言えど「良いところは盗んでいく」という真摯な向上心もこの小柄なストライカーは持っている。

 NEC山形時代から数えて山形一筋11年目を迎えたMF高橋健二、J2屈指のポストプレイヤー大島秀夫。得点・アシストともに二桁を目標に掲げ、山形の新しい顔になりつつある星大輔など、主役の座を狙う選手の悲願のJ1昇格を狙う決意は固い。

 このJ−STEPで固めたチームの土台は、新生モンテディオの飛躍の大きな足がかりとなるだろう。


2004.2.17 Reported by 小
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