ジーコ日本代表監督:
今年は、キリンからフットサルにも支援をいただけるとのことで、フットサル代表監督のサッポに代わってお礼を申し上げたいと思います。私もフットサルの経験者ですが、フットサルから有名選手が生まれています。日本でも将来はここから代表選手が出てくることを期待したいと思います。
今年もキリンカップサッカー、キリンチャレンジカップですばらしい試合を用意していただきました。この大会を、よい意味で身になるように生かしてドイツの本大会へつなげていきたいと、身が引き締まる思いです。
今年は3か国の対抗戦となりました。私自身、88年に現役選手としてフラメンゴの一員で来日し、優勝しました。今回は日本代表としてこの重要なタイトルを狙うべく、しっかりと試合をしていきたい。
キリンチャレンジカップ2004では、2月7日のマレーシア戦でもよい対戦相手を用意していただき、今年に入って3勝目となったワールドカップ予選のオマーン戦でも勝利することができました。世論では批判の声も受けている日本代表ですが、成績を振り返ってみると7試合が無失点で、これは昨今のサッカーでは好成績であります。また9試合負けがなく、これも胸を張れる成績です。ただし、過去の成績よりも今の成績が重視されるものでもありますので、今後も皆様の望むようドイツ大会を目指して頑張っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。
Q:昨年はアフリカ勢との対戦を監督が望まれ、そのようなカードが多く用意されていました。今年の対戦国の理由をお聞かせください。
ジーコ監督:とにかく強いチームと実戦を通して力をあげたいということです。今回の来日の際に、ブラジル代表監督らとも同便になりましたが、ブラジルやイタリアなども含め、強豪国と試合をすることはよい経験となります。今年も対戦についても幸せに感じており、大事に戦いたいと思います。
昨年のアフリカ勢についても、どこの国でもよいということではなく、アフリカ選手権やコンフェデレーションズカップなどで好成績を残している国、チュニジア・ナイジェリア・セネガル・カメルーンなどと試合を行うことができ、ここでよい戦いをできたことが自信と経験になりました。この自信と経験を、選手たちはワールドカップの予選でうまく使ってくれるでしょう。
ただプレーするだけでなく、観客のみなさまに喜んでもらい、しっかりとプレーしたいと思います。
Q:監督の考える「日本サッカー」とはどんなもので、その完成度や足りない点はどこでしょうか?
ジーコ監督:世界の中で見て、個人的な力は上がってきていると思う。代表チームとして考えると、中田・稲本・中村・柳沢、ほかにもたくさんいるが彼ら個人のレベルは高いものがあり、チームとして9割は生かされている。ただし、チームとしては彼らの発揮できる力の4割くらいしか生かされておらず、そのことが今私が抱えている問題だ。私が就任以来、彼らが中心選手としてプレーできたことは数少ない日数で、これは誰のせいでもないことなのだが、自分にとっては悩みとなっている。
先日、試合後の会見でも言ったが、2週間彼らを私の元においてくれるなら、必ずや連携などの面で向上させられる。今年はそのチャンスがあるように期待している。過去の9戦負けなしという成績は、個人の力が高くそれに依存してきた面もある。しかし、このままでは今後の戦いは難しい。個人の力プラス連携を生むことが、今年の大きな課題でもある。
7試合無失点の要因を考えれば、ヨーロッパ組と違いDF陣は同じメンバーで組めたことが大きい。このように連携がしっかりできれば、どのようなレベルの相手であってもできるということだ。今後は中盤や前の選手達にも連携や意志疎通が生まれる日数がほしい。
Q:これで代表の予定がある程度固まったが、川淵キャプテンは協会としてどのようなサポートを考えているか。
川淵キャプテン:この会見の後に、私からの案なども出して、ジーコと話し合う予定です。
ジーコ監督:私からも一言いわせてもらうなら、今までの協会がチームのためにやってくれたことは、強化にもなっているし、非常によい内容だと評価している。
Q:十分な準備期間がほしいと言っていたが、それぞれの試合の準備期間はどの程度になる予定か?
ジーコ監督:2週間ほしいが、正直に言うと、それはドイツの本大会までは難しいとも感じている。彼らの所属しているチームの事情もあるだろうし、試合が彼らのシーズンオフになることもある。疲れている中で呼んでもよい結果につながらないし、クラブや彼らとの対話の中ではかっていきたい。今回のスケジュールも厳しいが、自分としては1日でも長くと希望する。たぶんこういう状況は本大会まで続く気がしている。
Q:ブラジル代表との対戦予定や希望はあるか。
ジーコ監督:それは当然、希望している。ほかにもイタリアやオランダ、スペインなど日本代表に有意義と感じる対戦はどしどしやっていきたい。
Q:観客が喜ぶサッカーとおっしゃったが、それを具体的に説明してください。
ジーコ監督:目指している理想型、そして私が見たいサッカーとは、一定のチームプレー・約束ごとの中で個の力が最大限に生かされるサッカーだ。観客が見て楽しいと感じるのはゴールシーンだろうし、ゴールの多いサッカーを目指している。ただし得点が多ければいいというのではなく、クリーンなサッカーであり、先日のオマーン戦のように最後まで勝ちを狙ってひたむきな姿を見せることで共感が得られるのだと思う。その中でクリエイティブに、自由にトライできる場を与え、サッカーを作っていきたい。
以上
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