アテネ五輪アジア地区最終予選
グループB UAEラウンド
3月1日22:35KICKOFF(日本時間)
U23日本代表-U23バーレーン代表(al Jazziraスタジアム)
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アテネ五輪アジア最終予選・UAEラウンドが、3月1日にいよいよスタートする。アテネ五輪につながるアジア最終予選の初戦・バーレーン戦のスタメンは、GK林卓人(広島)DF田中マルクス闘莉王(浦和=中)、菊地直哉(磐田=右)、那須大亮(横浜FM=左)、ボランチ・鈴木啓太(浦和)、今野泰幸(F東京)、右サイド・徳永悠平(早稲田大)、左サイド・森崎浩司(広島)、トップ下・松井大輔(京都)、FW田中達也(浦和)、平山相太(国見高)になりそう。このメンバーで戦うことを決意した山本昌邦監督は「開始20分間の戦い方が重要になる」と試合のポイントをハッキリと口にした。
バーレーン戦を皮切りに、レバノン戦(3日)、UAE戦(5日)という中2日の強行スケジュール。そして14日からは日本ラウンドも待っている。アテネ五輪をかけた3週間の短期決戦がついに幕を開ける。
23日にアブダビ(UAEの首都)入りし、24日から6日間にわたって最終調整を続けてきた日本。日中は30度近くまで上がる暑さへの適応をはじめ、戦術徹底、コンビネーションの強化など、ありとあらゆることに取り組んできた。山本監督も「チームを限りなく100%に近い状態にもっていけたと思っている」と自信を見せていた。
そして試合前日の29日。昨年末のワールドユース決勝が行われたザヤド・スタジアムに隣接するサブグランドで、彼らは16時30分から2時間のトレーニングを消化した。
夕方になると涼しい風が吹いてくるアブダビ。しかし菅野淳フィジカルコーチの熱気を帯びた号令がピッチ全体が響き渡る。勝負心を取り戻した選手たちをストレッチ、ボールコントロール練習、2人1組のパス交換などヴォーミングアップを消化。2組に分かれてボール回しを行った。
続いて、最終ラインからパスをつなぎながら攻撃をビルドアップし、シュートまで持っていくという山本ジャパン好例の戦術確認へ。練習でビブスをつけ、真っ先にピッチに立ったのは、DF闘莉王、菊地、那須、ボランチ・鈴木、今野、右サイド・徳永、左サイド・森崎、トップ下・松井、FW田中達、平山という顔ぶれ。途中から菊地と茂庭照幸(F東京)、松井と山瀬功治(浦和)、徳永と石川直宏(F東京)が交代したものの。バーレーン戦の先発は当初のイレブンのようだ。
A代表に参加した茂庭と石川は残念ながらスタメンを外れることになるだろう。茂庭は非常に体が重そうだった。頭を坊主にし、気持ちを切り替えてサッカーにのぞんでいるが、即先発復帰は難しそうだ。
右サイドの石川直宏(F東京)もA代表でゲームから遠ざかり、コンディション的に本調子とはいえない状況。彼の類稀なスピードと突破力にこだわり続けた山本監督といえども、体調面の悪さに目をつぶることはできなかった。本人も「2つのチームの切り替えが大事なのに、それがうまくできていない。それが今の時期じゃないかと思う」と自身の問題点を真摯に受け止めていた。
左の森崎が攻撃の起点になりつつあるのも、石川のレギュラー入りを阻む要素になったかもしれない。以前の山本ジャパンは右サイドでひと工夫しないと攻めの形が作れないチームだった。が、森崎が左に入ったことで、左サイドでタメができ、前線にクロスもスルーパスも入る。「左寄り」の攻撃陣になれば、右サイドは守備的にならざるを得ない。つまり、現状では石川よりも徳永の方がバランス的に安定するのである。
松井、山瀬功治(浦和)の間で大激戦が繰り広げられていたトップ下は、韓国戦(21日、大阪)で大活躍した松井が先発の座を射止めた模様だ。山瀬は「前線への飛び出しを指示され、自分でもそれを心がけているうちに、プレーがカラ回りするようになってしまった。今は一回はたいて前へ出るとか、ボールを触ってリズムをつかむことも考えている」とプレーを修正しつつある。そんな状況も松井を後押ししたのかもしれない。
彼らが挑む初戦の相手・バーレーンは体格に恵まれた選手が多く、一発のカウンターから得点を奪うのに長けている。「FWにいい選手がいるから、まずはそれをしっかり抑えることが大事。向こうのディフェンスラインにはギャップができるから、僕らはそこを突いて得点チャンスを見出したい」とキャプテンの鈴木は言う。彼らのようなカウンターサッカーを信条とするチーム相手に、小さなミスは命取りになる。序盤のリズムをつかみ切れない時間帯に一発を食らうと、非常に大きなダメージを食らうのだ。山本監督も「大事なのは最初の20分間の戦い方だ。予選6試合を通してもすごく重要な20分になる」と今一度、気を引き締めた。
五輪出場のかかる大きなゲームだけに、苦しい時間帯も出てくるだろう。そんな時、有効なのはセットプレーだ。前日練習でもCKやFKからの得点パターンを数多く確認していた。高さのある平山と闘莉王がゴール前にいるだけで迫力は十分だった。この日は平山のシュートがゴールのワクを外れていたが、彼ほど本番に強いストライカーはいない。しかも決戦の地は3ヶ月前、平山相太の名を一躍押し上げたUAEだ。「チームのために頑張りたい」と本人も力強くコメントした。
平山らFW陣のゴールが早い時間帯に生まれれば、「勝ち点3」を得るのもそう難しくはない。大試合の重圧を克服し、アテネに向け幸先の勝利を挙げてほしい。
2004.3.1 Reported by 元川悦子
以上
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