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小野、初戦の難しさ実感=PKで2得点も、勝利に導けず〔五輪・サッカー〕(04.08.13)

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 前半はトップ下、後半はボランチとしてチームを引っ張ったMF小野。前後半に2本のPKをきっちり決め、チームの3得点中、2得点をたたき出した。

 しかし、勝利に導くことはできなかった。「初戦の難しさが出たと思う」とは、偽らざる言葉だろう。開始5分に先制され、自身のPKで前半22分に追い付いた4分後に再び失点。「さあこれから、というときにつらかった」。後はひたすら追いかける展開で、反撃も一歩及ばなかった。

 「きょうのことは忘れ、次に向けてやっていきたい」。欧州で活躍し、オーバーエージ枠で呼ばれた立場。率先して前を向く強さが求められることは、小野自身が誰よりも理解している。前半は小野がなかなかボールに触れず、松井を投入した後半は小野が1つ下がることでリズムが出た。このあたりが今後の戦いのヒントになるはずだ。

 次は強豪イタリア戦。「ロッカールームで、みんな次戦に向けた姿勢があった」と小野。MF今野が「自分たちの力はこんなもんじゃない」と言う通り、敗れた悔しさが、さらなるエネルギーを生み出しつつある。小野が「本当に1つになっている」という今回のチーム。その結束力が問われるのはこれからだ。(テッサロニキ時事)

[時事通信社]
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