8月14日（土）J2 第28節 鳥栖 vs 札幌（19:00KICK OFF/鳥栖）
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現在J2リーグは川崎Fが独走してはいるが、2位の大宮から7位の仙台までが勝ち点4差にひしめく大混戦となって昇格争いは大変興味深いものとなっている。この混戦6チームはJ1昇格争いから脱落しないためにも、取りこぼしが許されない戦いが続く。

その混戦からやや離された感はあるが、サガン鳥栖は第27節終了時点で9位につけ、昨年の戦績からすると大健闘していると言える。一方の最下位に甘んじているコンサドーレ札幌は柳下監督を迎え体制を強化しつつも2勝16敗9分と苦戦を続けている。

2004年度の両者の対戦は、2戦2勝と鳥栖が勝っている。前回の対戦（第20節）の鳥栖は、開始10分札幌の清野智秋に中央から先制されるも、前半28分には伊藤彰からパスを受けた竹村栄哉がドリブルで持ち込み豪快に同点弾を決めた。前半34分には竹村栄哉ドリブルで持ち込み高橋義希にパス。高橋義希は中央に切り込んで左足で逆転弾を決めた。また前々回の対戦（第11節）ではサガン鳥栖が2点先制し、コンサドーレ札幌が1点返すと言う展開だった。スコアはいずれも2-1。鳥栖の勝利で終わっているが、ボールポゼッションは札幌に分があった。シュート本数は2戦とも札幌が勝っている。

下位同士の対戦ではあるが、首位の川崎Fを破る大金星をあげている鳥栖と、前節まで過去5戦3分2敗と惜敗が続いている札幌の興味深い一戦であることは間違いない。両者ともこの戦いを上昇のキッカケとしたいところだろう。今節、鳥栖は出場停止だった羽畑高貴が復帰する一方、札幌は中尾康二が出場停止なり中盤の出来が試合の流れを左右すると思われる。

百戦錬磨の老獪な松本育夫監督を迎え「挑戦」というキャッチフレーズのもと、プロとしての自覚から叩き込まれた鳥栖。徹底したマンマークに早い攻守の切り替えが、今期の特徴である。積極采配の柳下正明監督を磐田から迎え、積極的に若手選手の起用を行う札幌。個人のスキルにスピードを加えた積極的な攻撃を常に狙っている。どちらの監督も比較的早く前線の選手を交替させることにより、流れを掴むことを得意としている。選手交替の采配が大きなポイントとなるであろう。

今季の対戦成績では有利な鳥栖。チーム存続危機感を持ったサポーターの熱い想いが強く届くホームの利を活かせる戦いを見せて欲しい。

以上

2004.08.13 Reported by サカクラ ゲン