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【J2 第28節 湘南 vs 山形 プレビュー】熾烈な2位争いに止まりたい山形。今季2連敗の湘南は意地の見せどころ。(04.08.15)

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8月15日(日)J2 第28節 湘南 vs 山形(19:00KICK OFF/平塚)
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 昨季、10位に沈んだ湘南は敗戦とともにシーズンの幕を閉じた。通算22敗目となる黒星を喫した最終節の相手は、山形だった。以来、今季に入っても両チームの対戦はすべて山形が制している。
 昨年を振り返ると、湘南にとって山形は決して分が悪い相手ではなかった。否、3勝1敗という結果を見れば、むしろ得意にしていたチームだったといえよう。しかし、昨季の最終戦を含め、今シーズンはいまだに勝ち星がない。とくに第1クールに至っては、1-4という惨敗を喫している。
 
 現在6位につけ上位をうかがう山形は、ここまで10勝10分け7敗と、取りこぼしの少ない堅実な星取りを重ねている。前節の仙台戦でも、前半に0-2という劣勢に立たされながら、後半に入り建て直し、勝ち点1をもぎとる粘りを見せた。特に攻撃の要となるFW大島秀夫の存在は大きい。ゴールへの嗅覚が優れる背番号9は相手陣内で機をうかがい、184cmの長身を活かしたヘディングや繊細な足元からのシュートを放つ。現在、川崎Fのジュニーニョ、我那覇に続き、得点ランキング3位を走る決定力は相手チームにとって脅威となっている。逆に、大島の得点力に結びつける動きを2トップの相棒デーニがいかにできるか。あるいは大島が引きつけることによってできるスペースを、永井ら中盤の選手たちがどう活かすか。個々人の創造性と、それを生み出すサイドを使うスピーディーなパス回しが、攻撃のポイントとなる。
 
 一方、湘南は後半戦に入り好ゲームを演出するも、なかなか波に乗れない状況が続いている。
「立ち上がりの入り方が悪い」(望月達也監督)と指摘するように、毎試合のように前半、思うようなサッカーができない。ボールを持っても遅攻が続き、結局、先制点を許し後手に回ってしまう。後半に見せる吹っ切れたかのような怒涛のたたみ掛けを、試合開始から展開したいところだ。そのためには集中力の欠けた瞬間に顔を出すマーキングのミスや、イージーなパスミスを失くしたい。もちろんフィニッシュに繋げるパスの精度も求められる。ケガ人続出でフルメンバーの揃わない今シーズンだが、幸いここにきて、守備の要であるDF白井が長期離脱から復帰し、また累積警告で出場停止していた司令塔の金も前節から戻ってきた。彼らの経験をうまく融合し、チームの課題である「攻守の切り替え」を素早く行ない、先制点を奪いたい。まずは最初から試合の主導権を握ることが、チームの勝利にもっとも必要なファクターである。

ここまでの直接対決は湘南の2敗と、一方的な流れになりつつある。山形が引き続き勝ち点3をものにして湘南を「お得意様」にし、熾烈な2位争いに食い込めるか。あるいは湘南がホームで意地を見せるか。猛暑の中でどちらが先にゲームをコントロールするかが、勝負の鍵を握るだろう。

2004.8.14 Reported by 隈元大吾

以上
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