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【J1-2nd:第1節 名古屋 vs G大阪 レポート】G大阪大黒2ゴールで開幕白星!システムチェンジが機能せず、名古屋は痛い黒星。(04.08.15)

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8月14日(土) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第1節
名古屋 1 - 2 G大阪 (19:01/瑞穂陸/17,032人)
得点者:'11 大黒将志(G大阪)、'42 大黒将志(G大阪)、'77 ウェズレイ(名古屋)
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1stステージ終盤の勢いが、システムチェンジした名古屋を飲み込んだ。G大阪はヤマザキナビスコカップ2試合を含め、今季3度の対戦で一度も勝てなかった名古屋から見事に開幕白星をもぎ取った。

名古屋は1stステージ8位から巻き返すべく、3バックから4バックにシステムを変更。右から海本幸、井川、古賀、渡邊と並べ、弱点と見られた中盤には補強したMFクライトンを置いた。一方、G大阪は攻撃の中心と思われたマグロンがベンチスタート。大黒、中山の2トップで、スピードで名古屋を崩しにかかった。それだけではない。日本代表の宮本もアジアカップでの長期間不在からの連携不足を考慮し、ベンチスタートさせた。

両監督どちらの采配がはまるのか。その軍配は、ホームの名古屋ではなく、G大阪に上がった。立ち上がりから攻勢だったG大阪は前半11分、早々と均衡を破った。MF二川からDF陣の間へスルーパス。これに素早く反応した大黒が右足で突き刺した。これで勢いを増したG大阪は、その後もボランチのMF遠藤を起点に再三好機を演出した。

名古屋DFの中心だった古賀が「試合前の決めごとがちゃんとできていれば、対応できたと思う」と言うように、コンビネーションを欠く名古屋DF陣の間に幾度となくパスが供給された。さらにはトップ下のMFフェルナンジーニョが、マークしていた名古屋のMF吉村を引き連れ再三サイドに流れ、空いたスペースを利用。セカンドボールもことごとく拾った。

前半42分、遠藤→中山→遠藤とつなぎ、最後は大黒へ。大黒は体をうまく反転する間にマークしていた井川を振り切り、この試合2得点目を挙げた。そしてG大阪が圧倒する中、前半を終えた。

後半開始から名古屋は動いた。MF大野を下げ、DF秋田を投入。両サイドバックを上げ、1stステージで取り入れていた3バックに変更した。すると名古屋DF陣がよみがえる。秋田が「1度だけあったミス以外はしっかりディフェンスはできていた。危ない場面もなかった」と振り返ったように、名古屋が攻勢に出る。

そして後半32分、名古屋FWマルケスがG大阪DFシジクレイにペナルティエリア内で足をかけられPK。このチャンスに名古屋FWウェズレイがきっちりと決め、1点を返した。だが、時すでに遅し。落ち着いてボールを回し始めたG大阪の前に、名古屋の反撃はここまでだった。

G大阪にとっては、開幕戦で苦手・名古屋を粉砕。それも宮本を途中出場、マグロンは最後までベンチという状況で押し切った。1stステージの4位を上回る可能性を感じさせる1勝となった。一方、名古屋は2ndステージ巻き返しの切り札である4バックが、いきなり不安を露呈。ネルシーニョ監督にとっては頭を抱える開幕戦となった。しかも今後は磐田(8/21 ヤマハ)、横浜FM(8/29 瑞穂陸)と強豪と連戦。いきなり正念場となった。

最後に、この試合で後半から出場した名古屋DF秋田が前人未踏のJ1リーグ戦350試合出場を達成。秋田は「これからも(記録を)刻んでいくよ」とこの数字を伸ばすことに意欲満々だった。

以上

2004.08.14 reported by 島田明
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