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【J2:第29節 湘南 vs 大宮 レポート】勝ち点3を奪った大宮が単独2位に浮上。湘南は善戦するもセットプレーに沈む(04.08.22)

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8月21日(土) 2004 J2リーグ戦 第29節
湘南 2 - 3 大宮 (19:00/平塚/9,879人)
得点者:'3 佐野裕哉(湘南)、'16 冨田大介(大宮)、'20 トゥット(大宮)、'75 浮氣哲郎(湘南)、'89 トニーニョ(大宮)
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 これが昇格争いで凌ぎを削るチームと下位で苦しむチームの差なのだろうか。「褒められない内容」と三浦監督が試合後、苦々しく振り返ったように、大宮は90分間を通して、けっして思い通りのサッカーができたとは言い難い。パスをつないでのビルドアップはままならず、必然、中盤を飛び越すロングパスでバレー、トゥットの2トップに委ねるいつものスタイルを展開する。一方、「相手の長所を消す」サッカーをテーマとする湘南は、長身FWを軸とする大宮のカウンター攻撃を当然のごとくケアし、チャンスの芽を摘んだ。持ち前のパス回しからアグレッシブに展開し、再三に渡り大宮陣内に攻め込みもした。しかし、最終的にはゴールを多く奪った者が勝つ。「結果がすべて」という現実を突きつけられる内容だった。
 
「試合の入り方」を課題とする湘南は、立ち上がりから左サイドの坂本が積極的なドリブルで攻め上がり、不安を一蹴する。3分にはその坂本からのクロスに合わせ、中央の柿本がシュートを放つ。惜しくも弾かれるが、こぼれ球に走りこんだ佐野が冷静にシュートを突き刺し、喉から手が出るほど欲しかった先制点を奪った。勢いづいた湘南は守備でも踏ん張り、大宮の攻撃を寸断する。
 攻めあぐねていた大宮は16分、フリーキックから冨田のヘディングシュートで同点とし、さらに20分にはペナルティエリアでロングパスを受けたバレーに対する白井のファウルを誘い、PKで逆転する。ポゼッションでは引けを取らなかった湘南だが、結局1点ビハインドのまま前半を終えた。

 後半に入っても湘南は自分たちのサッカーを貫いた。前半と同様にパスをつなぎ、左サイドから活発にチャンスを作り出していく。また前半は引き気味に動いていた金がボランチの熊林や吉野とポジションチェンジを繰り返し、右サイドからも展開する。だがリズムを生み出しながら、パスミスもあり、なかなかフィニッシュまで辿り着けない。対する大宮もカウンターからバレーがシュートを放つなど応戦するが、枠を捉えることができず、追加点を奪えない。湘南の組織力と大宮のカウンターによる双方の攻撃の応酬が続いた。
 
 この試合展開から先に抜け出したのは湘南だった。30分、金が得意とする右サイドからのフリーキックをファーサイドの柿本が折り返し、浮氣が同点弾を決める。このゴールで、1万人近いスタジアムの観衆を味方につけ、逆転を目指した湘南。しかし決定的なシュートを外し、逆に終了間際、大宮にペナルティエリア付近でフリーキックを与えてしまう。これをトニーニョがヘッドで合わせ、再び大宮が逆転。湘南が追いつくには3分のロスタイムは短かすぎた。
 
 この日、流れのなかで攻め手を欠いた大宮に残された活路はセットプレーにあった。そして熾烈な2位争いの渦中にあるオレンジ色の軍団はことごとくそのチャンスをものにし、もっとも重要な勝ち点3をもぎとることに成功した。逆に湘南は持ち前のアグレッシブな攻撃を仕掛けながら決定機を逸し、黒星を増やした。勝利へのモチベーションに優劣はつけられない。ただこの試合には紛れもなく、サッカーの難しさが潜んでいた。


以上

2004.08.21 Reported by 隈元大吾
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