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【J2:第33節 鳥栖 vs 甲府 レポート】同じ勝ち点1でも、両チームの内容には大きく差がついた一戦。(04.09.12)

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9月11日(土) 2004 J2リーグ戦 第33節
鳥栖 0 - 0 甲府 (19:02/鳥栖/3,101人)
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秋風がふく鳥栖スタジアム。暑くもなく、寒くもなく、試合観戦には最高の状態でこの日の試合を迎えた。
しかし、この日の鳥栖は静かに試合を観戦させてくれなかった。試合後の監督会見で、松本監督は開口一番「33試合の中でいちばん悔しい」と言った。公式記録では、鳥栖のシュート14本に対してヴァンフォーレ甲府はわずかに1本。数値から見てもサガン鳥栖の一方的な試合に見える。「5点は取れた試合だった」松本監督は続けてこうも言った。

前節まで鳥栖は8勝17敗7分けで9位につけている。8勝のうち7勝は、第2クールまでに上げた勝利で、前節の福岡戦で11試合ぶりの勝利を収めた。一方の甲府は13勝9敗10分けで5位につけている。混戦の2位グループ争いの真っ只中にいる。第3クールも4勝3敗4分けと勝ち越し、前節は首位を独走する川崎Fに引き分けを演じている。鳥栖は2節続けて2位争いの渦中のチームと対戦するのである。しかし、上位との対戦にこの日の鳥栖は静かに燃えていた。

先発メンバーには、累積警告での出場停止からシュナイダー潤之介がGKに戻ってきた。しかし、好調だった竹村栄哉が累積警告で出場停止となる。その代わりに柏から移籍してきた落合正幸が入った。本来はボランチを得意とする中盤の選手だが、この日は右のMFとして出場。この選手起用が、甲府の攻撃の生命線ともいえる左サイドからの攻撃を見事に封じ込めたのである。それに加えて、鳥栖は前節からの好調な戦い方とモチベーションを維持して戦った。

開始10分まではお互いの手のうちを探るような展開だったが、11分に朝比奈伸が甲府FW小倉隆史に入ってきたボールをインターセプト。そのままドリブルで駆け上がった。惜しくもシュートまでは打てなかったが、徐々に鳥栖がペースをつかみ始めたプレーだった。
鳥栖DFはFWと攻撃の起点になる左サイドをチェックし、確実に甲府の攻撃の芽を摘んでいった。中盤でボールを落ち着けることができない甲府は、DF間でボールを回しパスコースを探し始めた。小倉が中盤まで引いてきてパスを受けようとするが、鳥栖の速い出足に思うようにプレーをさせてもらえない。こうなると、鳥栖の得意とするシンプルな攻撃が機能し始める。インターセプトしたボールは迷うことなく前線へ預ける。得たフリーキックから動き回ってフリーの選手を作り、決定的なシーンを作る。全てのプレーがシュートを意識したプレーであった。前半18分には、GKシュナイダー潤之介からのフリーキックが、FW羽畑公貴へ渡り、ヘディングで落としたボールに小石龍臣が反応しGKと1対1のシーンを作った。惜しくも小石はハンドを犯しシュートはならなかったが、同様のシーンを何回も見ることができた。38分には朝比奈伸がインターセプト。そのまま約40mをドリブルしてペナルティエリアまで入り込む。スタジアムに集まったサポーターの熱が一気に上がった瞬間だった。

後半に入っても、鳥栖は同じように攻め続けた。結果、終了間際の44分に最大の見せ場が訪れる。ゴールまで約20mの距離でFKを得たのである。キッカーの位置には伊藤彰と本橋卓巳が立つ。スタジアムのボルテージは最高潮に達していた。本橋卓巳から放たれたボールは、惜しくもバーを叩いてラインを割ったが、この日の鳥栖は終始攻め続けていた。

徹底したマンマークと受け渡し。前線と中盤のゾーンディフェンス。全てのポジションでの早いチェック。どれを取ってもこの日の鳥栖は冴えていた。悔やまれるのはフィニッシュの精度であろう。選手も監督もスタジアムに集まったサポーターも、そのことは充分に分かっている。次節までには修復されていると期待を持たせる内容だった。松本監督は「連敗中とはぜんぜん違う。J1昇格は非常に困難な状況ではあるが、昇格争いをしているチームを倒す」と力強く語ってくれた。第4クールのJ2は、鳥栖が面白くしてくれると確信したゲームだった。

以上

2004.09.12 Reported by サカクラ ゲン
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