9月19日(日) 2004 J2リーグ戦 第34節
仙台 2 - 1 鳥栖 (14:04/仙台/15,529人)
得点者:'10 セドロスキー(仙台)、'61 竹村栄哉(鳥栖)、'79 佐藤寿人(仙台)
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J2の第4クールを一言で表すならば「混沌」。その要因は多々ある。
疲労から目をそらすわけにはいかない。ただでさえ長いJ2のシーズン、第3クール終了時点で各チームは33試合消化しているが、これはJ1のフルシーズン(30試合)よりも長い。そんな試合数をこなした上で、さらに濃密な11試合を戦うのである。選手たちが体力的かつ精神的に、いかに極限の中で戦っているかが見て取れる。
また、同一カードを4回繰り返すことも、混戦に拍車をかける要因の一つだ。対戦が多いということは、それだけ相手に対しての研究が進むということ。なので順位を超えたアップセットも頻発する。さらにある意味J2独自の「風習」とも言える「J1よりも守備的なチームが多い」という事実も見逃せない。昇格争いのラストスパートで、勝ち点3を狙うチームにとって、守り合いを90分間強いられてドローに終わり勝ち点1のみ…というのは、最も陥りやすい「トラブル」である。
さて、前置きが長くなったが、この日ホームの仙台スタジアムで、第4クールの始まりを迎えた仙台。ホームということで勝ち点3をほぼ義務付けられている彼らにとって、2試合連続無失点という鳥栖は、ある種、最も「第4クールの恐ろしさ」を体現するチーム。マンマークがはまり無得点が続けば、それは鳥栖のペースである。
だが鳥栖は自分たちの強みを示す前に、今シーズン何度も指摘されていたセットプレー時の守備という弱みを見せてしまった。前半9分、仙台に左CKのチャンス。梁のキックは正確にセドロスキーの頭を捉える。これは鳥栖DFがコースを変えてゴールから外れるものの、続けて献上した右CKを、再びセドロスキーに合わせられてしまう。前半10分のこのヘッドで仙台が先制。ゴールマウスを守るシュナイダーは試合後「セットプレーでは必ず相手に身体を寄せなくてはいけない」と振り返ったが、ゴール正面とはいえマウスからはかなり距離のあったセドロスキーに対しては、マーカーの動きも若干鈍くなっていたか。
だが失点こそ喫したものの、今季の鳥栖は決して守りだけのチームではない。ワンチャンスをものにできる選手は揃っており、強豪に一太刀浴びせる能力は持ち合わせている。それが後半16分。やや仙台陣地に入った辺りで鳥栖がFKを得る。伊藤がゴール前へ放り込んだ何気ないボールを、後半途中から投入されたペナルティエリア内の佐藤大実がポストプレーで後方へ。走りこんだ竹村が右45度から豪快に突き刺す。ダイレクトで放った思い切りの良さも功を奏し、GK高桑の反応は一歩遅れていた。残り時間は約30分。勝ち点3を得るという仙台にとって最低限の仕事は振り出しへ戻った。
先制して、しかし追いつかれ、突き放すことができずにドローというのは、仙台の悪いパターンの一つ。今回もそれが一瞬頭をよぎったが、その流れを変えたのは、こちらも途中投入の萬代と、同じく後半から出場の村上だった。後半34分、シルビーニョからもバックパスを受けた村上はダイレクトで前方へ浮き球のスルーパス。それに反応した萬代がペナルティエリア内にフリーで入ってきたことで、鳥栖自慢のマンマークにズレが生じ、結果的に守りの枚数は底をついてしまっていた。エリア左サイドから侵入した萬代が冷静にセンタリング、ボールの先にいたゴール正面の佐藤寿人は完全なノーマークとなっており、身体をひねり合わせたダイビングヘッドが決まって仙台が再び勝ち越し。
これが決勝点となって仙台が勝利。「11回戦制のトーナメントにおける1回戦」(試合後の佐藤寿人)を苦しみながらも勝ち上がった。
以上
2004.09.19 Reported by 佐々木聡
J’s GOALニュース
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