今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1-2nd:第7節 F東京 vs 鹿島 レポート】両チームの勝敗を左右したのは『ボールに対する執着心』(04.09.27)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
9月26日(日) 2004 J1リーグ戦 2ndステージ 第7節
F東京 0 - 1 鹿島 (15:04/味スタ/28,717人)
得点者:'30 フェルナンド(鹿島)
----------

前半は鹿島、後半はF東京が主導権を握った試合展開。しかし90分を通して、ボールに対する執着心が上回っていたのは鹿島だった。それが今日の勝敗の分かれ目となった。

F東京のスタメンには久しぶりにルーカス、ケリー、ジャーンとブラジル人トリオが顔をそろえる。そしてベンチには石川の姿も。リーグ戦では1stステージ第11節(5月22日)以来、ナビスコカップでは予選リーグ第5節(7月17日)以来のメンバー入りだ。
前節(第6節)の浦和戦では後半投入直後にゴールをあげるなど、復帰を鮮烈に印象付けたルーカス。また戸田も同じように第5節の柏戦では怪我から復帰後に得点を上げるなど、試合から遠ざかっていた選手が出場直後に結果を出す展開が続いているF東京。今日のベンチでは、石川がその時を今か今かと待っていた。

「浦和戦でのいい試合を踏まえた上で、しっかり気持ちを切り替えて、いい立ち上がりで入っていこう」と試合前に選手に伝えた原監督だったが、「前半の入り方は非常に悪かった」と振り返る。
前半立ち上がり、鹿島は前線の鈴木・バロンが激しくプレッシングをしボールを奪いにいく。そして2列目の小笠原、本山にボールが入ると、FWの2人だけでなくボランチのフェルナンドも素早く動き出し、ゴール前に顔をだす。ボールを奪ってからの動き出しが素早く、組織的な動きで攻めてくる。
「皆に走る意識があった。全体的に守備の意識も高くて、前線の選手から徹底的に出来ていた」(曽ヶ端選手)
前線からの厳しいマークに加え、DFラインが押し上げて中盤をコンパクトに保つ意識も強く、なかなかF東京にボールを回させない。

しかし、立ち上がり少し堅さの見えたF東京だが、徐々に自分たちのペースを取り戻しはじめる。そんな矢先の前半30分。ゴール前でバロンがヘディングで落としたボールをフェルナンドが左足でシュートし、先制点を奪う。波に乗りかけてきた時間帯の失点だけに、原監督は選手にまず「落ち着け」というジェスチャーを送り、建て直しを図る。その後、リズムを取り戻したF東京は、33分の今野のミドルシュート、35分のケリーのオーバーヘッド、そして41分のルーカスのドリブル突破と、個人技もさえわたる。しかし、最後のフィニッシュの精度を欠き、前半は0−1で折り返すこととなった。

ハーフタイムに原監督は「石川選手の交代は早まりそうか?」という質問に対して「そうですね。早めに入れていきたい」と後半早めに動いていくと答え、ベンチに入っていった。
そして後半4分、まずは宮沢を投入し、その後9分には阿部をピッチに送り込む。左に阿部・右に戸田とサイドの攻撃が徐々に増え始め、後半は打って変わってF東京が主導権を握る。しかし、鹿島の激しいプレスとなかなか衰えない運動量がゴールを簡単には割らせてくれない。
そして後半21分、石川がピッチに姿を現すと、スタジアムには一段と大きな「石川コール」が沸き起こった。
その声援に応えるように、気迫のこもったプレーを見せる石川。しかし、鹿島も石川対策として。ボランチに青木を投入し、フェルナンドをサイドに張らせて石川の動きを封じる。なかなかサイドをうまく使えないF東京はあと一歩ゴールに近づくことが出来ない。
「何度かいいチャンスがあったが、もう一工夫欲しかった。それはクロスの精度もそうだし、それ以外の面でも、もっとアイデアを持つべきだった」(石川選手)
後半早い時間帯で勝負に出たF東京だったが、鹿島のディフェンスは堅く、結局0−1で前半の1点を守りきった鹿島に軍配は上がった。

「今日は足元にボールが入ることが多くて、なかなか裏のスペースをつけなかった。ボールを持ちすぎる場面が多く、もっとシンプルにつなぐべきだった」と戸田選手もいうように、全体的にテンポが悪かったF東京の攻撃。それは鹿島のディフェンスが実にうまくいっていたからだとも言える。前線からの激しいプレス、サイドの選手の素早い戻り、そしてDF陣のラインコントロール。後半はF東京がリズムをつかんではいたものの、最後までチーム全体で守り通した鹿島のボールに対する執着心がF東京の追い上げを許さず、今日の勝利を呼びよせた。

惜しくも勝利を逃したF東京だが、怪我人も続々と復帰し、チーム力もアップしつつある(試合終了直前に加地選手が右足首を痛めて担架で運ばれた事は気にかかるが)。原監督も「誰が出ても結果を出すことが出来る。チームの基盤がしっかり出来てきた」と苦しい状況の中、チームとしては着実に力をつけてきたと自信を見せる。リーグ戦も折り返し地点となり、これからの試合ではさらにチーム力が試されることとなる。怪我人復帰でポジション争いが激しくなったF東京の怒涛の追い上げが今後見られそうだ。

以上

2004.9.27 Reported by 柴田愛子
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着