AFCユース選手権大会 マレーシア2004 準決勝
10月6日(水)/Stadium Cheras(クアラルンプール)
日本代表 2 -2(PK1-3) 韓国代表
得点
韓:Baek Ji-hoon(33分)
日:渡邉 千真(90+分)
韓:Park Chu-young(113分)
日:平山 相太(120分)
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主役は主役のままだった。カタール戦で、自らのスライディングで左足首をねんざした平山。既にワールドユース出場は決めているものの、どうしても思いが強くなる韓国戦。それだけでなく、この世代初のアジア制覇を成し遂げるには負けるわけにはいかないトーナメント方式の準決勝。前日練習の際「意外にひどい」と大熊監督がもらしたその負傷のため準決勝当日の昼までは出場すら不可能といわれていたという。国見高校の後輩渡邉(千)が181センチの長身を活かしたポストプレーヤーとしてまさに平山の代役として先発、のはずだった。
「前の日からカズマ(渡邉千真)は気合いが入っていた」とチームメイトも明かすほど決定的だった。しかし当日の昼、事態は一転する。昼食の際に平山が渡邉(千)に歩み寄り、肩を抱き何かをささやく。この時点で渡邉(千)は気合いの矛先を途中出場に集中させなければならないことを知った。
ここまで平山ありきの戦術――ロングボールを徹底的に平山に集め、こぼれ球を狙う――を貫いてきたチームは、この大一番で彼にピッチに立つことを求め、平山自身もその期待に応えることを決心した。昼食後ミーティングで発表されたスタメンは平山、カレンの2トップだった。
その平山は1得点1アシストの大活躍。0-1とリードされた後半ロスタイム、その後輩渡邉(千)へ右クロスという形でアシスト。「相太さん(平山)を信じていました」。渡邉(千)は振り返った。前回のワールドユースでの韓国戦(同じく後半ロスタイムに追いつき、延長前半でゴールデンゴール勝ち)を思い起こさせる得点。
試合後半に早くも足の止まり出した韓国だけに勝機はあるかと思われた。しかし、延長後半に再び失点。今度こそだめかと思った延長後半のロスタイムに苔口のクロスにこの日一番のヘディングを平山が見せ、再び同点、2-2に。そしてPK戦。涙を飲んだのは日本だった。
「サッカーに対する思いが強くなりました」。あまりに劇的な幕切れに平山は言った。約1年前、飛び級で参加したワールドユース。韓国戦前日に「キムチに勝ちたいです」と言って記者陣の笑いを取ろうとしたあどけない姿はもうなかった。「お前がやらなきゃいけないんだ」。ハーフタイムに大熊監督にも檄を飛ばされた。絶対的な核であることが負傷をおして出場した試合で逆に証明された。
「大会の最後まで集中したいです」と、大熊監督。試合翌日の7日も、韓国戦に出場時間の短かった選手、出場のなかった選手のトレーニングが行われた。ハーフコートを使った3対3のミニゲームで選手を追い込む。灼熱のマレーシアで白昼、しかも敗戦の翌日に追い込まれた選手たちは、「次は出たいので…」と口をそろえた。
この大会だけではなく、その先にあるワールドユースへ、新たな戦いは始まっている。「次からはもっと下の年代も呼びたい」と大熊監督。激しくなる競争。より大きくなる目標。けれども「そんな遠くでなく、まずは目先の1試合1試合」(森本)を大切に、まずは9日の3位決定戦vsシリアに臨む。
以上
2004.10.07 Reported by 了戒美子
J’s GOALニュース
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