10月31日(日)J1-2nd 第11節 広島 vs F東京(14:00KICK OFF/広島ビ)
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サンフレッチェ広島・服部公太。パワフルかつテクニカルな突破を武器に、広島の左サイドを制圧。縦への突破だけでなく、正確なアーリークロスを供給するなどバリエーションに富んだプレイを表現し、チーム最高の6アシストを記録。
FC東京・石川直宏。強烈なスピードを活かして、縦に猛然と突破するドリブルを武器に、F東京の右サイドに君臨するアタッカー。技術も高く、状況判断にも優れたこのドリブラーは、一度リズムに乗ると手がつけられなくなる。
両チーム最高のチャンスメイカーが、同サイドで対決するこの試合。当然、F東京にとっての右、広島にとっての左のサイドでの激しいせめぎ合いが、ゲームの主導権を握る大きなポイントとなる。
とはいえ、彼らが1対1で対決するシーンが、それほど多く見られるわけではないだろう。石川はウイング。服部はウイングバックとはいえ、超攻撃的。F東京がボールを支配すれば服部は必然的にディフェンスラインにまで下がっての守備となり、石川と相対することになるが、通常は高い位置で張っていることが多い。むしろ、石川に対しては今節も左ストッパーとしての出場が予想されるU-19日本代表DFの吉弘充志、服部に対しては日本代表右サイドバックの加地亮。この2人のDFが、アタッカーをどう抑えるのか。そこが、大きなポイントとなるだろう。
「現代サッカーで、サイドというスペースは、1対1の香りが強く残る数少ない場所なんだよ」と、元日本代表右サイドバック・沢田謙太郎(現広島ユースコーチ)が語ったことがある。360度のプレイ角度を持ち、周囲のサポートも得やすい中央と違い、180度にプレイ角度が限定され、サポートも限られているアウトサイド。ここは、サッカーが本来持っていたはずの1対1を仕掛けあい、抜き・抜かれるという面白さを、もっとも見せてくれる場所である。
例えば、石川が仕掛けてきた場合、吉弘が彼の縦へのスピードをどう抑えるか。縦ばかりをケアしていると、石川は内側に鋭く切り込んでシュートを狙ってくる。前節マッチアップが多かった播戸(神戸)と違い、石川は細かくステップをふむというよりも、一発のスピードを活かして一気に抜きにかかる。そのタイミングを吉弘がいかにとらえ、持ち前の身体の強さと身体能力を活かしてどう石川を潰していくか。経験では石川が上だが、吉弘には台頭してくる若者だけが持つ勢いと思い切りがある。「石川さんのスピードはすごいと思うけれど、僕も思い切ってぶつかっていきたい。裏のスペースも怖いけれど、小村さんのカバーもありますから」と吉弘は自信を見せる。前節、播戸に対して1対1で戦えた自信が、今の吉弘を支えているようだ。
一方、服部公太の場合は、スピードで抜き切る、というよりも、強いフィジカルを利用してパワフルにDFをはね飛ばしていく。さらに、相手を抜き切る前にアーリークロスを使って決定機を演出することもあり、個の勝負にこだわらないしたたかさも持っている。一方の加地は、本来は攻撃が持ち味だが、今は石川をサポートする形でバランスをとっている。代表を経験することで、粘り強いディフェンスができるようになっていることも、彼の大きな成長だ。
石川対吉弘、服部対加地。さらに、服部対石川。この1対1対決は、この試合の大きなキーポイントとなる。もちろん、石川や服部を抑えるためには、DFだけの仕事ではない。広島にしてみれば、石川にいい形でボールをもたれてしまえば、厳しい状況に陥ることは想像に難くないわけで、そうさせないためにも、中盤での戦いを制し、自分たちが先手をとる形でゲームの支配権を握ることが大切だ。「そうですね、F東京にしてみれば、今野がボールを奪い、ケリーが一度基点をつくった時に、サイドが生きてくる。ここで中盤での潰しあいが生まれるわけですが、そこで負けないことが大切。そして、ブレスにくるところで相手の矛先を変えることをグループとして行うことが重要でしょう」(広島・小野監督)。
しかし、とはいっても、である。
Jリーグを代表するアウトサイドの1対1対決は、見ごたえ満点。広島の左サイド(つまりF東京の右サイド)にボールがわたった時は、ぜひ注目してもらいたい。スピードとパワー、頭脳と気迫がぶつかり合うこのサイド対決を制した方が、おそらく試合も制することとなるだろう。そういう勝敗の鍵を握る、という要素もさることながら、レベルの高い選手同士の激しいせめぎ合いもまた、サッカーを見る楽しみであるのだから。
以上
2004.10.30 Reported by 中野和也
J’s GOALニュース
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