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【J2:第40節 福岡 vs 水戸 レポート】勝ち続ける福岡。山形にプレッシャーをかける4連勝(04.10.30)

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10月30日(土) 2004 J2リーグ戦 第40節
福岡 2 - 0 水戸 (13:04/博多球/11,470人)
得点者:'15 有光亮太(福岡)、'81 山形恭平(福岡)
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 負けられない戦いどころか、勝ち点ひとつさえ落とせない厳しい戦いを続ける福岡。こういう状況に追い込まれたとき、そのプレッシャーに押し潰されて自分たちの力の半分も発揮できなくなるか、あるいは、開き直って自分たちの全てをぶつけられるようになるか、人間は、どちらかの行動を取る。そして福岡は後者の道を歩んでいるように見える。第37節の仙台戦から積み上げた勝ち星は4。しかも、試合を重ねるごとに内容が研ぎ澄まされていく。「いまは何でも起こせるような気がする」。松田浩監督(福岡)が語った言葉は、決して強がりではない。

「アグレッシブなサッカーをしようじゃないか」。そう試合前に指示を出したという前田秀樹監督(水戸)が選択したフォーメーションは中盤をフラットにした4-4-2。福岡相手に引いて守るのではなく、いつもの形で真正面からぶつかる方法を選択した。迎え撃つ福岡はダブルボランチを置いた4-4-2。エジウソンを起点にして有光がスピードを生かしてスペースを狙い、その動きに呼応するように全員がスペースを意識してボールを回す。こちらもいつものスタイルだ。そして、立ち上がりの主導権争いを経て、ほどなく福岡が試合のペースを掴む。

 手堅い守備を見せる水戸に対し、ジワジワと前に出る福岡。15分、そんな福岡に先制点が生まれる。水戸のCKがこぼれたところをエジウソンが奪うと、イレブンが一気に前に駆け上がる。エジウソン、宮崎とつないだボールが最前線の有光へ。そして、有光が個人技で2人をかわして右足を一閃。きれいな弧を描いたボールがゴールネットに吸い込まれた。エジウソンを警戒していたという水戸にとっては、悔やまれる1点だった。

 しかし、ここから水戸も前に出る。磯山のポストプレー。中盤を自由に動きながら起点を作る関。そして、バランスを取りながら関とポジションチェンジを繰り返す森田。この3人を中心に福岡陣内に迫る。26分には木澤の突破から磯山がヘディングシュート。続く29分にも、カウンターから再び磯山がシュートを放つ。どちらも決定的な場面だった。だが、千代反田、増川の両CBが安定した働きを見せる福岡は、この時間帯を凌ぎきると落ち着きを取り戻してゲームをコントロール。前半を1-0で折り返した。

 1点を追う水戸は後半から北島に代えて吉田を投入。中盤を永井のワンボランチに、吉田をトップ下に置いて攻撃を仕掛ける。この攻撃を「冷静な状況を保ちながらも力強く」との指示を受けていた福岡イレブンは、落ち着いて水戸の攻撃の芽を摘んでいく。52分には、CKから吉本の決定的と思われるヘディングシュートを浴びたが、これはゴールラインの上で宮崎が跳ね返した。そして54分、福岡はエジウソンに代えて太田を投入。前線にターゲットを置くことで2点目を奪いに行く。

 ここからは一進一退の攻防。水戸が関を中心にゲームを作れば、前がかりになる水戸のスペースを突いて福岡はカウンターを狙う。どちらにもチャンスがあり、どちらも最後を決めきれない展開が続く。そしてこの攻防を福岡が制した。「目標が身近にあるチームと、ないチームの差が出た」(前田秀樹監督)「連勝しているチーム同士の対戦。しかし、本当に最後はそういう所が勝敗を分けた」(松田弘監督)それは、この試合を何が何でも制すという福岡の気持ちの強さの表れだった。

 残り15分となったところで水戸の足が止まる。福岡は76分、78分と立て続けに決定的なシーンを演出する。そして81分、千代反田からの縦パスが山形に渡る。ドリブルで仕掛ける山形。マークを振り切って右足を振りぬくと、アウトにかかったシュートがゴール右隅に吸い込まれた。ファインゴール。GK武田は、ただボールの軌跡を視線で追うことしかできなかった。この後は福岡がゲームをコントロール。そのまま2-0で試合を締めくくって、山形にプレッシャーをかける貴重な勝ち点3を積み上げた。

「大宮、京都と連敗したときに非常に難しい状況になって、そこから、ある意味で開き直れた」とは松田監督。それが本来持っている力を最大限に発揮できることにつながっている。勝負所で確実にゴールを奪い、我慢のしどころを手堅い守備で凌ぎ、終盤は巧みにゲームをコントロールする。攻守に渡って11人が持ち味を発揮するチームの勢いはとまりそうにない。

「うちに非常にチャンスがあり、それが実現する確率がすごく高いと思いながら、選手たちみんながプレーしてくれている」(松田監督)
「これからもやることは変わらない。自分たちのやることを、しっかりと考えてやっていきたい」(千代反田)

 程よい緊張感と冷静な目を持って戦い続ける福岡。その視線は山形の背中を捉えて離さない。

以上

2004.10.30 Reported by 中倉一志
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