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【J2:第40節 大宮 vs 川崎F レポート】王者川崎Fを破り、大宮が破竹の9連勝で貴重な勝ち点3をあげる(04.10.30)

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10月30日(土) 2004 J2リーグ戦 第40節
大宮 2 - 1 川崎F (13:03/大宮/4,556人)
得点者:'41 バレー(大宮)、'74 マルクス(川崎F)、'89 森田浩史(大宮)
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 前節の鳥栖戦で劇的な勝利を飾った大宮の勢いは、衰えを知らなかった。首位の川崎Fを2−1で下して、伸ばした連勝は「9」。暫定ながら、3位山形との勝ち点差を「9」に広げた。4位の福岡も勝ったため、入れ替え戦に進める3位以内の確保はお預けとなったが、日曜日に行われる山形の結果次第では、早ければ次節の横浜FC戦にもJ1昇格内定が決まる。

 大宮は故障欠場のトゥットに代わって、バレーが第32節札幌戦以来、約2ヶ月ぶりのスタメン復帰。一方の川崎Fは、センターバック寺田の出場停止に加えて、右サイドバックの箕輪を故障で欠くなど、ディフェンスラインに不安を抱えている。大宮は森田の高さとバレーのスピードを生かして、立ち上がりからアグレッシブに前線に絡んだ。

 一方の川崎Fはサイドを起点にボールをつないで、中央のスペースにクロスを送り込む。しかし、フラットなラインを保った大宮のディフェンスは、センターのトニーニョと奥野が球際への鋭い反応を発揮。中盤ではボランチのディビッドソンと金澤が豊富な運動量で相手のパスコースを消し去り、高い位置でボールを奪うとすばやく攻撃へと転じた。

 カウンターからシンプルにボールを運ぶ大宮が主導権を握ると、18分には冨田のクロスにバレーが頭で合わせ、さらに森田がゴール前の至近距離からシュートを放つなど攻勢をかける。19分にもショートコーナーからチャンスをつかみ、ディビッドソンや金澤のミドルシュートで川崎Fのゴール前を慌てさせた。

 スリッピーなピッチコンディションに苦しんだ川崎Fは、ジュニーニョと我那覇のツートップが大宮の最終ラインに吸収され、マルクスを経由するボールも足元の処理にもたついて形が作れない。39分に得た至近距離からのセットプレーも活かせず、逆にピンチをしのいだ大宮が、カウンターから均衡を破った。

 41分、引き気味のポジションでボールを受けた森田がDFの目線を引き寄せると、右サイドを走り込んでいた安藤(正)へスルーパス。このボールを安藤(正)がやわらかい浮き球でファーサイドに折り返し、フリーのバレーが頭で合わせて先制点を決めた。

 後半に入っても、バレー、森田が立て続けにシュートを放つなど、大宮の攻勢はとどまらない。川崎Fはボランチの中村が積極的に押し上げるが、トニーニョが好判断でバイタルエリアのスペースをカバー。中盤では選手間の距離をバランスよく維持することで、コンパクトに相手のボールホルダーを追い込んだ。

 だが、52分に川崎Fの我那覇がジュニーニョのラストパスをダイレクトで合わせたあたりから、しだいにボールの動きが活発になる。大宮はバレーがドリブルでペナルティエリア内に侵入するが川崎FのDF陣に阻まれ、逆にカウンターからジュニーニョが大宮のゴール前に襲い掛かる。川崎Fの関塚監督は59分、我那覇に代えて黒津を投入。前線の動きを活性させると、マルクスがGK荒谷の不用意なパスをインターセプトしてチャンスを生み出し、さらに久野が強烈なシュートを放つなど、機運を高める。ついに74分、約20メートルのフリーキックをゴールやや左の位置で得ると、マルクスが低い弾道で直接蹴り込み、川崎Fが同点に追いついた。

 だが、ここで慌てないのが、8連勝中の大宮が身につけた、落ち着いた試合運びだ。三浦監督は島田をピッチに投入して、狭いエリアでのポゼッションを確保する。さらに横山を送り込んで、前線にアクセントを生み出した。大宮に劇的な勝ち越しゴールを呼び込んだのは、戦況を冷静に見つめる三浦監督の采配と、それに呼応する選手の集中力。加えて、最後まで勝ち点3に固執した執念だった。

 ロスタイムを目の前にした89分。カウンターから一気に前線までボールを運び、左サイドの島田から中央の金澤へ。2人のDFを十分に引きつけて右にはたくと、フリーの森田が豪快に右足を振り抜き、GK吉原のニアサイドに叩き込んだ。

 川崎Fは途中出場でセンターバックに入った岡山が最前線まで上がるが、大宮が落ち着いてボールをキープしてタイムアップ。前節に続く劇的な幕切れで、破竹の9連勝を飾った。

 J1昇格を目の前にしても、大宮イレブンに過剰なプレッシャーはない。バレーは「チームは正しい道を歩んでいる。最終的にリーグが終わった時に得るものは、自分たちの目標であるJ1昇格だと思います」と、冷静な姿勢を崩さなかった。三浦監督もいつもどおりの戦いを強調する。

「昇格したいという強いモチベーションがあったこと。いつものようにリザーブの選手がいい働きをしてくれて、最後の最後で得点を取ることができたという今日の勝利に関しては満足できます。一つ一つをしっかり戦おうという雰囲気がチームにあるのは、非常にプラスであり、ポジティブなところだ」(三浦監督:大宮)

 大宮が大宮らしさを失わない限り、J1昇格に向けた死角は、ない。
 
以上

2004.10.30 Reported by 岩本勝暁
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