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【天皇杯4回戦:福岡 vs 浦和 レポート】圧倒的な個の強さ。浦和が福岡の組織力を粉砕(04.11.15)

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11月14日(日) 第84回天皇杯4回戦
アビスパ福岡 1 - 3 浦和レッズ (18:00/博多球)
得点者:永井雄一郎(浦和)、長谷部誠(浦和)、増川隆洋(福岡)、永井雄一郎(浦和)
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 それは力の差を誇示するかのような強烈な一発だった。時間は56分。福岡がCKから立て続けに2度の決定的なシュートを放った直後のことだった。勢いに乗って前に出ようとした福岡のボールを浦和がインターセプト。そして永井がいきなりトップスピードに乗って福岡ゴールに迫る。3人で追いかける福岡。しかし、切れ味鋭いドリブルを見せる永井を止められない。そして永井の左足が福岡ゴールを捉えた。一瞬の出来事だった。

 まさに個人の力を見せ付けたゴール。浦和と互角とも言える勝負を展開していた福岡から流れを奪うには十分すぎるゴールだった。そして結果は3-1で浦和の勝利。自慢の組織力を活かして戦った福岡を、浦和が個人の力で挙げた3つのゴールで一蹴した。「先取点を取った後の段階でクラスの違いというものが如実に現れてきた。今日の勝利は妥当な結果」とはブッフバルト監督(浦和)。「最後は個の力の差というのでやられた」と松田監督(福岡)は悔しさを滲ませた。

 前半の主導権は、むしろ福岡。「相手がどうであっても関係ない。今のリズムで戦いたい」。試合前に松田監督が語っていた通り、福岡はアグレッシブな姿勢を見せて浦和に挑んだ。2トップに前を向かせないDFライン。鋭い出足で中盤を制圧するホベルトと米田。エジウソンを起点に素早くパスを回し、有光がスペースに流れてボールを呼べば、両MF、更にはSBが積極的にサイドを駆け上がる。いつも通りの戦い方だ。

 J2第41節の川崎F戦を彷彿とさせる戦いぶりは、浦和の個の強さを組織力で封じ込めることに成功。試合時間の多くを浦和陣内で費やし、そして多くのチャンスを作り出した。「アビスパはチーム一丸となって全員が豊富な運動量で動いていた」(ブッフバルト監督)。そして最大のチャンスは39分。有光がラインの裏へ飛び出してGKと1対1に。しかし、ワンタッチ目が大きく流れてシュートに持ち込めない。福岡にとっては悔やまれるプレーだった。

 しかし、浦和はさすがにしぶとさを見せた。この苦しい前半でも最後の牙城を崩さず福岡にシュートを打たせない。結局、前半は0-0。この結果は福岡にとっては上々とも言えるものだったが、やはり、ビッグキリングをなすためには前半のうちに先制点が欲しかった。「前半無失点だったことが、あれだけの試合を出来ただけに残念だった」(松田監督)。そして、後半に入ると浦和が個の力を見せ付けることになる。

 後半の立ち上がり、最初に前に出たのは浦和だった。「後半勝負だなというのは、みんなで言っていた」(長谷部)。力強さを前面に押し出して福岡を自陣に押し込めた。その後、福岡が落ち着きを取り戻し再び前へ出ようとした矢先に冒頭のゴールシーンが飛び出した。前半は主導権を握られながら、この勝負所の2つのポイントを抑えて先制点を挙げた浦和。さすがにJ1の優勝争いをリードするチームだ。ここから浦和に主導権が移っていく。

 福岡の運動量に陰りが見え、選手間の距離が開いて素早いパス回しが消えると、浦和は中盤を支配してボールをコントロール。落ち着いて試合を進めていく。福岡は58分、エジウソンに代えて太田を、63分には宮崎を下げて大塚を投入したが、浦和は主導権を渡さない。そして78分。長谷部がペナルティエリアの右角から放ったシュートが、プレッシャーをかけにいく3人の福岡の選手の左側をまいてゴールマウスに突き刺さった。

 そして浦和の止めの一発が89分に生まれる。その直前に増川が直接FKを豪快に蹴り込んでスコアは浦和の2-1。最後の最後で福岡が反撃の糸口を見つけようとしていたときだった。左サイド、ハーフウェイライン付近でボールを奪った永井が、先制点のシーンと同じようにトップスピードに乗ってドリブルを開始。そのまま1人で持ち込むと試合を終わらせる3点目をゴールマウスに叩き込んだ。

 福岡が組織力を発揮して浦和を押さえ込むことで始まった、この試合。博多の森はいつも以上の熱狂に包まれていた。しかし、僅かな隙を確実にチャンスに結びつけ、勝負所で個の力を発揮して3ゴールを挙げた浦和との間には、少しに見えて大きな差が存在していた。これがJ1のトップチームとの差だ。しかし、福岡にとっては下を向くような内容ではない。自分たちの追い求めていた組織で戦うサッカーが間違いのないものであったことも確認できた試合だったからだ。

「J1との差という部分は認識しつつ、問題意識を持ちながら、もっといい状態でJ2のリーグ戦に戻っていきたい。そうすれば、この試合というものが有意義なものになっていく」(松田監督)。福岡は、この試合を糧にリーグ戦最後の3試合を戦う。再び浦和とJ1で戦うことを目指して。

以上

2004.11.15 Reported by 中倉一志
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