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【2006FIFAワールドカップドイツ大会 アジア地区第一次予選 日本 vs シンガポール レポート】控え組に突き付けられた、厳しい現実(04.11.18)

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2004年11月17日(水)19:20 Kick Off (埼玉スタジアム2002)
2006 FIFAワールドカップドイツ大会 アジア地区第一次予選 グループ3
日本代表 1 - 0 シンガポール代表
[得点者]
日本:前半13分 玉田圭司(柏)
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 17日、日本代表は埼玉スタジアム2002で2006年ワールドカップ・アジア1次予選最終節のシンガポール戦に臨み、前半に奪った玉田のゴールで1-0と勝利した。この結果、すでに最終予選進出を決めている日本は、1次予選を6戦全勝の勝ち点18で終えた。

 ジーコ監督はかねてからの言葉どおり、これまで控えに回ることの多かった選手を先発のピッチに送り出し、また、DFラインはいつもの3バックから4バックに変更。2トップは玉田と本山、中盤には小笠原、遠藤、中田浩、藤田と入り、DFラインには加地、松田、宮本、三浦、GKには土肥が起用された。
 
 日本は鋭い出足を見せた。開始1分、左サイドを上がった三浦がクロスを上げると、エリア内に飛び込んできた小笠原がこぼれ球を拾い直してゴールをねらう(GKがファインセーブ)。7分には左サイドでボールをつなぎ、最後は三浦が中央に切り込んでミドルシュート(惜しくも枠外)。12分にもペナルティエリア手前から小笠原が強烈なミドルを放ち、これをGKが正面で弾くと、こぼれたところに本山が押し込みにいく(うまくミートできず絶好機がフイに)。
 そして決勝点が生まれたのが13分。エリア内に走り込んだ玉田が、左サイドでボールを持った本山のスルーパスを受けると、角度のないところからゴールネットを揺らした。試合後、「芯に当たらなかったけど、地面が濡れていたからうまく転がってくれた」とやや照れた表情を浮かべて得点シーンを振り返った玉田だが、「あの瞬間、ボールが来るのが、何か分かった」という動き出しは見事で、相手はまったく対応できなかった。

 しかし、日本のリズムもここまで。立ち上がりはボール回しにも勢いがあり、選手たちは、やっときた出場機会に気持ちを爆発させるかのような動きを見せていたが、得点直後に玉田が切れるカットインでDFをかわしてシュートを放ったのを最後に、目を引く場面が激減していく。
 序盤、シンガポールは組織を意識するあまり、MF、DFで2本のラインを整えるのはいいが、人に当たりにいかなかった。それで日本が好きにボールを持ち込めていたが、シンガポールがスペースを潰しながらマーク&カバーに修正してくると、日本は借りてきた猫のように大人しくなってしまった。こうなると、シンガポールは自信を深め、よりアグレッシブなプレスをかけるようになり、日本はそれに押されるようになる。日本は「悪魔のサイクル」に陥り、それは試合終了まで続いた。

 後半の見せ場と言えば、加地のクロスに玉田がヘッドで合わせたシーン、そして大久保の鋭いミドルと終了間際の幻のゴールくらいか。本山のスルーパスに反応し、GKとの1対1も制してネットに沈めたのだが、不運としか言いようのないオフサイドの判定で代表初ゴールは消えた。セットプレーでは、小笠原のCKから松田がフリーでヘッドをねらったり、三浦のFKがポストに嫌われる惜しいチャンスもあった。また、松田が不甲斐なさにいきり立ち、最前線まで猛烈に上がっていく場面もあったが、45分を通して見れば実に単調で、時間だけが過ぎていった印象が強い。
 試合後、選手の口から出た言葉は軒並み否定的なもの。収穫は勝ったこと、経験だけという選手もひとりではなかった。それも無理はないだろう。個人能力は明らかに日本が上。しかし、シンガポールを圧倒できたのは前半、それも最初の20分程度だった。
 
 モチベーションの問題が指摘されるが、確かにそれはあった。「みんなやってやろうと気合いは入っていた」と小笠原などが否定していたように、気持ちが弱かったわけではないはずだ。だが、相手はすでに1次予選敗退の決まったシンガポールで、勝敗も日本の最終予選進出には関係ない。それが、局面でのプレーで最後の集中を欠き、簡単なパスミスや甘い守備を誘発していた。
 いちばんの要因は、連係がまるで形成されていないことだろう。控え組は日本代表の常連であっても、一部を除けば試合にほとんど出場していない。今の日本代表は、選手の経験の積み重ねでコンビネーションを高めているチーム。試合で徐々に改善していくスタイル。そうなると、やはり控え組には苦しい。
 メンタル面で充実していたとしても、選手間に共通のイメージがないと動き出しが少なくなるのは、仕方のないことかもしれない。そして加地の言う「みんな個人的に持ちすぎで、フォローも少なかった」展開になってしまう。個々人では、持ち味を出した選手もいた。しかし、結果的にレギュラー組と控え組には組織力の点で大きな隔たりが見えてしまった。この現実は、重い。
 
以上
 
2004.11.18 Reported by スポマガ WORLD SOCCER
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