今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第43節 福岡 vs 鳥栖 レポート】白熱、九州ダービー。福岡が2-1で鳥栖を下して7連勝(04.11.23)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
11月23日(火) 2004 J2リーグ戦 第43節
福岡 2 - 1 鳥栖 (13:00/博多球/15,444人)
得点者:'15 本橋卓巳(鳥栖)、'27 有光亮太(福岡)、'68 アレックス(福岡)
----------

 意地と誇りを賭けた戦い。この一戦だけは絶対に譲れない戦い。それがダービーマッチだ。互いに置かれている状況や、順位に関係なく、真正面からぶつかり合い、力の限りを尽くして勝利を目指す。互いの対戦成績や、過去の試合データに縛られることなく、勝利への思いを相手よりも強く持つことが出来たチームが試合を制する。今年最後となった九州ダービーは、その名にふさわしい白熱した試合になった。

 まず主導権を握ったのは福岡だった。「侮れない相手。後手に回ったら、内容も結果もやられることになる。最初から行く」(有光)。前日のトレーニングで語っていたように、福岡はキックオフ直後からフル回転で鳥栖ゴールに迫る。ボールに対する出足で1歩も、2歩も上回り、素早いパス回しで鳥栖に反応することさえ許さない。中2日の影響からか、動きの重い鳥栖はボールについていくのがやっと。早くも試合はワンサイドゲームの様相を呈する。

 しかし、必ずしもそれがゴールに結びつかないのがサッカーというスポーツ。一方的に攻めながらゴールが生まれないことで、福岡に何気ないミスがではじめる。そして鳥栖にCKが与えられた。時間は15分、竹村が蹴った低いボールがゴール前でポジション争いをする選手たちの足元に。混戦の中、こぼれたボールに本橋が右足を合わせると、あっけなく福岡のゴールネットが揺れた。これが鳥栖の初シュート。福岡にとっては思いもよらない鳥栖の先制点だった。

 先制点を喫したときの福岡の成績は1勝6分13敗。データの上では福岡にとっては厳しい立ち上がりだ。だが福岡に動揺はない。鳥栖にリズムが行かないように、ゆっくりと我慢の時間帯を過ごす。「自分たちのリズムが崩れることはなかった。焦るような試合ではなかった」(有光)。そして27分、その有光が同点ゴールを叩き出す。松下からのフィードを受けると鋭いステップでマークについていた加藤を置き去りに。飛び出してくるGK富永の動きを見極めて、冷静にゴールに流し込んだ。

 結局、前半は1−1で折り返したが、試合の主導権は福岡が奪い返していた。ところが、鳥栖は黙っていなかった。「今日は中盤からきちっと付いてパスを出させないようにしろと。そこでボールを取りに行けと指示した」(松本監督・鳥栖)。アグレッシブさを取り戻した鳥栖は、鋭い出足で福岡にプレッシャーをかけ、福岡のパスワークを潰しに来たのだ。ここから、試合は一進一退の攻防が続くことになる。

 鳥栖が早いチェックから奪ったボールを前線にフィード。高橋、佐藤(大)、竹村の3人がスピードを生かして前に飛び出していけば、福岡は、増川が壁になり、千代反田が冷静なカバーリングを見せてシュートを打たせない。そして、福岡が有光のスピードを生かして突破を図れば、鳥栖はマークに付く山道がこれを阻止。福岡のパス回しにも最後の1本を通させない。互いに積極的にゴールを目指し、ラインを割らせない緊迫した時間が続く。

 そんな中、福岡に2点目が生まれる。時間は68分、松下のFKを増川が高さを生かして落としたところにアレックスが頭から飛び込んだ。しかし、勝負はまだ決まらない。アグレッシブさを失わない鳥栖はロングフィードから縦に駆け上がるパターンで同点ゴールを狙い、福岡が高い集中力を維持してこれを凌ぐ。さすがはダービー。目の離せない展開が続く。しかし残り10分を切ったところで、さすがに地力の差が表れ始めた。福岡はバランスを取りながら慎重に守り、最後は高い位置で時間を費やすお馴染みのパターンで試合を2−1で終わらせた。

「今日のゲームは、来てくれたお客様に対して、飽きることのない、内容のあるゲームを選手たちがやってくれた」(松本監督)。「引き分けではいけない、勝ち点3じゃなければいけないという状況の中で、最終的に逆転して、しっかりと勝ち点3を取った選手の頑張りと逞しさに本当に頭が下がる思い」(松田監督)。試合後の記者会見で、両監督は、まず選手たちを讃えた。意地と誇りを真正面からぶつけあった選手たち。九州ダービーの名にふさわしい好ゲームだった。

 さて、福岡はこれで7連勝。4位の山形に勝ち点で2差をつけて、J1・J2入替戦への出場権を賭けた最終節の直接対決を迎える。「今はみんなの気持ちがひとつになっているんで、何でも起こせる状況にあると思う」と語った松下。福岡の自信は揺ぎない。そして、「別にアドバンテージだとは思っていない。我々はとにかく、今のサッカーをきちっとやって勝ち点3を取るという試合をやることに尽きる」とは松田監督。福岡はいつもと変わらぬ姿勢で命運をかけたリーグ最終戦に挑む。

以上

2004.11.23 Reported by 中倉一志
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着