12月12日(日)第84回天皇杯全日本サッカー選手権 5回戦
横浜FC 0-5 G大阪 (13:00KICK OFF/愛媛)
得点者:前半27分 大黒(G大阪)、前半44分 大黒(G大阪)、後半12分 大黒(G大阪)、後半33分大黒(G大阪)、後半34分 大黒(G大阪)
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5点も取れたと考えるか、5点しか取れなかったと考えるか。試合内容を見れば、明らかに後者だと言えるだろう。そのくらい、両者の力の差は歴然だった。負傷者を多く抱えるG大阪が、GK日野、DF青木、MF松下という若手を抜擢。リーグ戦にくらべると戦力ダウンは否めない状況で挑んだ試合だったということを踏まえても、だ。
それでも、立ち上がりは互角だった。「天皇杯には独特の雰囲気がある。相手に関係なく、まずは自分たちがタフに戦わなければいけない。スタートからしっかりと自分たちの力を出さなければ、鳥栖戦同様、試合を難しくしてしまう」というG大阪・西野監督の試合前のコメントにもあるように、『立ち上がり』を意識して試合を迎えたG大阪だったが、その前には高い位置にラインを敷いた横浜FCがしっかりと身体をはった守備で立ちはだかることに。さらに、カウンターから右のMF臼井や左のMF大友らがスピードを活かして攻撃を仕掛け、フィニッシュの形を作り出すなど、ゴールを意識した攻撃も見られる。
だが、個人技で勝るG大阪は、多少守備面でもたつきを見せながらも、ボール支配では横浜FCを圧倒。MFフェルナンジーニョやMF遠藤、MF松下らを起点に、エ−スFW大黒やFW吉原が相手の裏をついて飛び出しながら、徐々に『らしい』リズムを手繰り寄せる。そんな中、先制点が生まれたのは27分。MF二川の展開をFW吉原が左ゴール前から中央へ落とし、それをFW大黒が落ち着いて決めてG大阪が先制。それに対し、ビハインドを背負った横浜FCは当然ながら前がかりになったものの、フィニッシュの精度を欠いて得点には至らず。逆に、やや押し込まれる場面が続いたとはいえ、ゲームプランを崩すことなく、要所要所で相手の弱点を突き続けていたG大阪が、終了間際の44分、MF二川からFW大黒という『ホットライン』で追加点を挙げ、2-0と横浜FCを突き放して前半を折り返す。
後半、横浜FCはDF山尾に変えてDF河野を投入。G大阪はメンバー交代なくキックオフを迎える。立ち上がりは再び五分の展開。いや、開始から10分間はむしろ横浜FCの方が、フィニッシュまでの形を多く作り出したと言ってもいいだろう。
だが、それも55分にGK菅野が一発退場になるまでの話。それによって得たPKをFW大黒が確実に決めて3-0にすると、終盤にかけても、G大阪はDF木場に代えてDF児玉、MFフェルナンジーニョに代えてMF寺田と元気のいい、突破力のある選手を次々と投入し横浜FCを圧倒。その勢いから78分、79分とまたしてもFW大黒が立続けにゴールを挙げて5-0に。最後はFW吉原が「僕も決めたかったけど、新しく入ってきたメンバーがみんなしてゴールを取りに行こうとするから、今日はゴールは諦めてアシストに徹することにした(笑)」と苦笑するほど、打つ手のない横浜FCを相手にG大阪の誰もがゴールに向かってチャレンジを続ける中で、試合を終了。
横浜FCのエースFW城が「同じFWとしてG大阪の大黒がうらやましく感じた。彼自身もいい動きをしているし、その彼に向かって次々とボールが出る。G大阪はいいストライカーのいる、いいチームだった」と完敗を認めたように、G大阪の攻撃力がしっかりと示された一戦となった。ちなみに『1試合で5得点』を挙げたFW大黒は『1シーズン2度のハットトリック』に続き、またしても、G大阪の新記録を作り出した。
以上
2004.12.12 Reported by 高村美砂
J’s GOALニュース
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