力強くエネルギッシュな太鼓の音が横浜アリーナに響く。和太鼓のパワーにオーケストラの繊細な音色が加わり荘厳な雰囲気が漂う中、今シーズンのJリーグを締めくくる「2004Jリーグアウォーズ」が幕を開けた。
今年はJリーグ史上初の700万人を越える観客動員数を達成し、先日行なわれたサントリーチャンピオンシップ第1戦では最多の64,899人が横浜国際競技場に訪れた。Jリーグが盛り上がりを見せる中、W杯一次予選やオリンピックなどの代表戦が続き、選手にとってはいつになくハードな一年であっただろう。この一年間、サポーターに夢を与え、そして勇気を与えてきた選手たち。「Jリーグアウォーズ」は、その選手を称え、また選手を支えた功労者を称える祭典なのだ。
オープニングセレモニーの後、各チームごとに選手がステージに現れた。J1、15チームが順番に登場した後、司会者から年間王者「横浜F・マリノス」の名前が紹介されると、一旦会場が暗くなり、中央の赤じゅうたんに横浜FMの選手が現れる。中央の田中隼磨選手の手にはしっかりとJリーグ杯が抱えられ、ライトの光でキラキラと輝いていた。ステージ上で優勝についての感想を聞かれたキャプテン奥選手は「また来年、この壇上に立てるように頑張りたい」と3連覇への抱負を語った。
その後、各受賞者の発表が続く。お目当ての選手の名前が呼ばれると、サポーターからは大きな拍手が沸き起こる。ピッチ上では堂々としている選手も壇上ではかなりの緊張ぎみだ。特に最年少で新人賞を受賞した森本選手は、壇上では緊張のあまりほぼ固まってしまっていた。しかし、選ばれた場合を想定して前日から考えてきたスピーチは間違えることなく順調に進んだ。最後に「お父さん・お母さん・お兄ちゃん」と表現するところは高校生らしい初々しさが感じられた。
そして、祭典の最後を飾るのは「最優秀選手賞」。ドドドドドドっという音楽が鳴り止み、ライトが当たった先には中澤選手の姿が!今年の「最優秀選手賞」はサントリーチャンピオンシップのMVPに続き、中澤選手が受賞した。「正直、めっちゃくちゃ嬉しい」と興奮気味に語る中澤選手。まさか自分が受賞するとは思わなかったようでスピーチも考えていなかったそうだ。「荒川選手の髪型を真似している中澤です」という導入部分を他の選手からは「滑った」と酷評をうけつつも、その顔には笑顔が耐えなかった。
今日壇上に立っていたのは、選手であり、チーム関係者であった。しかし、最大の功労者はサポーターといってもいいだろう。選手を鼓舞し、時には尻をたたく声援を送ったサポーターの存在なしでは、Jリーグは語れない。受賞した選手は「サポーターの暖かい声援のおかげ」という言葉を次々と発した。その言葉から、サポーターへの深い感謝の思いを感じることが出来た。
来年からはJ1リーグも1シーズン制となる。さらにJ1には2チーム加わり18チームでの戦いとなる。また新たにJ2にも2チーム加わりJリーグ過去最多の30チームでのスタートとなる。1993年の開幕からこれまで様々なドラマを生み出したJリーグは、新たな形となって益々サポーターの皆さんを喜ばせるに違いない。
以上
2004.12.13 Reported by 柴田愛子
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