12月16日(木) 20:00Kick off(横浜国)
KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ2004 -Go for 2006!-
日本代表 0-3 ドイツ代表
得点者:
54' ミロスラフ・クローゼ(ドイツ)
69' ミヒャエル・バラック(ドイツ)
89' ミロスラフ・クローゼ(ドイツ)
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ジーコジャパンがアジアを相手に見せてきたしたたかさが、この日のドイツ代表にはあった。アジア基準と世界基準の差を体感する、いい機会だった。
「あれ(1失点目の事)がなければ試合の展開も違ってたでしょうし、細かいそういう小さいミスがこのレベルでは致命的になるというのは、わかっている事なんですけどね」と反省の弁を口にするのはGKの楢崎正剛。ほんのわずかなミスが試合を動かした、その場面を振り返っての言葉だ。
両チームともに無得点で迎えた後半54分の事。ドイツに日本ゴール前のFKが与えられた。キッカーはドイツを統べるミヒャエル・バラック。彼の右足から放たれたボールは、きつく曲がりながら枠をわずかに外れていった。楢崎が口にした「小さいミス」というのは、そのボールを見送るのか、それとも手を出すなら確実にキャッチをする、という基本的なプレーの場面で起きた。
選手歴も代表歴も申し分ない楢崎をしてミスにつながったのだから様々な要因が重なっていたのだろう。それにしても、バラックのFKは楢崎の体からこぼれ落ち、走り込んできたミロスラフ・クローゼの足元に転がった。楢崎が慌てて飛びつくが、きれいにゴールに流し込まれて先制ゴールとなる。
日本代表は失点を喫するまでは、良く耐えていた。先発の鈴木隆行、高原直泰の2トップはがっちりと抑え込まれていたが、それでも時折見せた両サイドからの崩しは可能性を感じさせるものがあった。
一方の守備陣だが、稲本潤一、福西崇史のコンビがマークを受け渡してケアしたバラックは完全には止める事はできなかった。
「ダイヤモンドの中盤からバラックが裏のスペースに走りこんでくる。声をかけあってはいたんですけど」(稲本)
ただ、トップに入ったクローゼ、ジェラルド・アサモア、ルカス・ポドルスキには仕事をさせなかった。そういう観点で振り返れば、前半は日本が可能性を感じさせる試合展開だった。
しかし後半に入って得点が決まり、拮抗した試合のバランスが崩れると試合は動き出す。日本は前に出て行かざるを得ない状況となるがそれはドイツにチャンスを与える事にもなった。
「攻める気持ちが逆にカウンターのスペースを与えてしまった形になりました。ボールの取られ方も悪かったんですが、取られるときはああいう形になると思う」(加地)
69分。日本が中央でコンビネーションをミスしてボールを失うと、一気にゴール前にまで運ばれた。PKエリア直前でボールを受けたのはバラック。うまくキックフェイントを織り交ぜて右足に持ち変えると、コースを狙った技ありのゴールが決まった。
「ドイツのような相手だと、ミスがでるとそこを突かれるというのは感じました。世界有数のチーム、ドイツという高いレベルのチームとやれたのはよかった。課題も見えたし、今後に繋がると思います」(田中誠)
2点を失った日本は、なんとかホームゲームで一矢報いたいところだが、老獪なドイツを前にチャンスを掴めないでいた。長距離を移動してきたばかりでコンディションは万全ではない。チーム作りの状況で言えば新しい選手やフォーメーションを試す段階にあるドイツだがさすがにそこは相手が一枚上手だった。
後半途中からピッチに立った大久保嘉人の不用意なパスミスが出てしまったのが、試合終了直前のロスタイムのこと。最終的にクローゼがきっちりゴールにつなげたドイツの3点目は、それまでと同様にミスがきっかけだった。
「ドイツは、自分のリズムでサッカーするし、自分のテンポでサッカーしてるというのは肌で感じます。回されているというのが日本で、相手の中でやらされているという感じ。だから相手を動かすという、自分たちがボールを回して相手を動かすというところまで行かないから崩せない」(藤田俊哉)
アジアとヨーロッパとでは当然の事ながらレベルに格段の差がある。ただ、それでも、この日見えた課題はアジア最終予選につながるものとなるだろう。
試合開始前にピッチに整列したドイツ代表が「2006年、ドイツで会いましょう」と書かれた横断幕を掲げた。アジアを勝ち抜くために、日本代表がやるべき事。そのための戦いの日程はつい先日決まったばかり。この、苦い経験を胸に刻み、さらなるレベルアップを期待したい。
以上
2004.12.17 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
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