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【天皇杯準々決勝:札幌 vs 磐田 プレビュー】下部リーグ相手に今度こそ完勝を狙いたい磐田。札幌は2週連続して好守を継続できるか(04.12.18)

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12月19日(日)第84回天皇杯全日本サッカー選手権 準々決勝 札幌 vs 磐田 (15:00KICK OFF/丸亀)
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 リーグ戦終盤3試合の戦績を見ると、磐田は3連敗、もう一方の札幌は2連敗の後に1引き分けで終了と、お互い低調のまま天皇杯に突入した。そして先週の5回戦では、勝ったものの、主導権は握りきれていないという点も、お互い似ている。磐田が5回戦で、カテゴリーが2つ下の群馬FCホリコシ相手にギリギリまで1-1の同点と苦戦したのは、ボールは動かせるものの選手の動きが乏しかったことにある。「(相手に)蹴られると、間延びしちゃってこぼれ球が拾えなくなって」と服部がホリコシ戦を振り返ったように、人が前後左右に動き、組織だった運動性でゲーム運びをする磐田らしさが、今はさほど濃くない。とはいえ、ボール扱いの巧さという基本や、ホリコシ戦のように終了間際で決勝点を入れるような、ここ一番という状況を感じ取ってきっちり決められる集中の高さ、勝負強さは健在。このあたりが、苦しいなりに対戦相手を振り切って、良い結果を得るための要素になるだろう。
 
 メンバーとしては、この札幌戦の3日前に、日本代表の一員として福西と田中が90分、藤田が70分、西が7分ピッチに立ってドイツ代表と戦っているが、疲労があったとしてもそれを言い訳にするような弱いメンタリティはないはずだ。また、左足ふくらはぎ肉離れの鈴木、右太もも裏痛の名波がホリコシ戦まで戦線離脱していたが、札幌戦4日前の練習にこの2人が加わった。まずは無理せず様子見というところだろうが、ホリコシ戦での中山に続きベンチメンバーへの復帰となるかどうか。
 
 さて、天皇杯で下部リーグチームと2戦した磐田と対照的に、札幌は上部リーグチームと2戦してきた。先週の試合内容が同じ辛勝といっても、勝利をつかんだ瞬間の喜びの中身は、上に勝ったという意味で、磐田のそれとは別物だ。先週の5回戦で大分に1-0で勝った一因は、ひとえにDF陣のスキのない守備とGK藤ヶ谷のファインセーブ。1週間経過後のこの磐田戦でも粘りある好守を継続できるかがカギだが、相手の基礎能力が高くパススピードが速いだけに、抑えどころがあまりに後ろだと、ピンチの芽を摘み取れなかった時の対処が難しい。できるだけペナルティエリアより遠い位置から抑え込みにかかり、かつ最終ラインの後ろのスペースをケアして、グラウ、前田の2トップの背後から2列目の藤田や3列目の福西などが飛び込んでくる磐田の動きを覚醒させないまま封じたい。そして左・和波、右・岡田の両サイドが突破口となっている攻撃へと素早く転じることができれば、理想的だ。

 今年9月に神戸から札幌に移籍してきたDF西嶋は、加入後2ヶ月ほど経った頃、柳下監督が意図するサッカーについて、「シンプルな考え方だと思う。ちゃんと守って、ちゃんと攻めることを目指している」と表現していた。小手先の奇策ではなく、王道を。主導が相手のものになれば自ずと守備的にはなるが、最初から引いてゴール前を固めて、というその場しのぎの消極策は採らない。現役時代からヤマハ・磐田一筋20年以上で、磐田の選手のプレイスタイルを熟知する柳下監督は、かつての古巣の特徴に対応しながら、能動的に守って攻める「アクションサッカー」を正面から狙っていく。
 
 磐田としては山本監督の下での再興の足がかりとして、今度こそきっちり完勝を狙いたい。そして札幌としては、「試合が終わってから選手がどう考えるかが大事」という、天皇杯3回戦・市原戦(11月14日)前の柳下監督の談話を再び引用したい。これまではトーナメントを勝ち進んで磐田と対戦するという目標のもとに選手がまとまっていたが、その念願がかなって磐田と当たっただけで満足して終わるのでは、成長への道が見えず、寂しい。相手のポテンシャルの高さに刺激を受け、札幌の来季の実力アップへとつながる試合にしたいところだ。

以上

2004.12.18 Reported by 永井謙一郎
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