12月19日(日)第84回天皇杯全日本サッカー選手権準々決勝
浦和 2 - 1 F東京 (13:00/埼スタ)
得点者:石川直宏(F東京)、田中達也(浦和)、三都主アレサンドロ(浦和)
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○原博実監督(F東京)コメント:
浦和はこの前の水曜日に試合をやってましたし、岡山にも試合を見に行ったんですが、もう少し疲れているんじゃないかなと思って見ていました。ただ、チャンピオンシップでも負けてしまったという事で天皇杯にかけるモチベーションは高いものがあったな、と湘南戦を見て感じました。
今日我々の方もシーズンの終わりになってきてケガ人が多かったのは事実です。そこで、今までがんばってた選手や、試合に出たいというモチベーションの高い選手を思い切って最初から使いました。例えば、前田とか阿部、ずっとスーパーサブ的に使ってきた選手です。また、浅利みたいな、1stステージ以降出ていなかった選手なんですが、大分コンディションも良かったですし、そういう選手を使いながら、レッズには押されると思っていました。
レッズはホームという雰囲気になるでしょうし、さっき言ったようにモチベーションがかなり高いので、我々もしっかり守っていい守備をしながら、と考えていました。前半、(ボールの)取られ方が悪いときにレッズの得意なカウンターで危ない場面があったと思いますが、なんとかそこをしのいで後半チャンスが来るんじゃないかと思っていました。
理想的な形から1点を取れたと思います。その後、ミスから、馬場憂太がいくつか選択肢がある中でゆっくりしてしまって、それを取られてサイドチェンジされ、そこで永井に1対1でやられてしまった。1対0でリードした後にボールを動かしたりできれば良かったと思いますし、ケリーを使って、ケリーが一仕事してくれるんじゃないかと思っていました。本当はあのクロスバーに当てたシュートを入れてくれれば完璧だったんですが。ケリーに関しては今年はケガが多くて、アンラッキーな今日のシュートに象徴されるように、「やった!」というのを外してしまったりということがありました。あれが入っていれば試合は変わったなと思いますが、レッズがチャンピオンシップも負けてしまって、ナビスコでも我々に負けてしまったという事で、天皇杯を取りに来るという気持ちに押されてしまったと思います。
いい試合はできたと思いますが、あそこで勝ちきれるようなチームにしていかなければならないと思いますし、反面、浅利であったり前田であったり、普段出ていない選手でも誰が出てもやれるというのがうちの良さになりつつあるので、ケガ人をしっかり治して来シーズンはもっともっとレベルの高いチームにしていきたいと思います。
−浦和は組織的にやってきたが、エメルソンがいないという事で、何かが違っていたんでしょうか?
エメルソンがいれば、27点も取っている選手ですし、決定的な仕事を一人でできてしまう。それがいいところである反面、彼が自分でやりすぎってしまって、永井であったり田中であったり、長谷部であったりがイライラするところがありますよね。湘南戦を見て、みんなシンプルに気持ちよさそうにやっているな、という事を感じました。
ただ、「エメルソンがいない、闘莉王がいない、だから負けた」と言われるのは他の選手にとって気持ちいいことではないと思います。そういう面で、普段より永井や田中達也、長谷部、山田なんかも含めてシンプルにボールを動かそうとしていた。そういうリズム感はいいものがあったと思います。ただ、最後のところでエメルソンだったらやられているな、というところはありました。でも、エメルソンがいなくても嫌でした。1stステージもエメルソンがいないときに負けてますし、いたときに勝ったような気がします。
−エメルソンがいなくて、試合前の意識付けのところで何か変わったところはあったんでしょうか?
エメルソンがいないけど、モチベーションは高いと思っていましたから、いない事でむしろまとまってくるんじゃないかなと選手には話しておきました。
−後半、永井がサイドに開いて崩されていましたが、それを止める事はできなかったんでしょうか?
今のうちのディフェンダーではサイドバックをできる選手がなかなかいないというのが正直なところですね。できるとすれば藤山ですかね。藤山は茂庭がケガしたりジャーンが出場停止になったときに、ずっとここのところ真ん中でやらせてきたのでそこをあまりいじりたくなかった。増嶋はセンターバックが一番得意ですし、今サイドバックをやらせるようなトレーニングをしているんですが、しょうがなかったですね。ただ、あれだけ長いサイドチェンジが来て前を向かれて簡単に勝負されたら、永井だったらあれくらいはやれるでしょうね。だからうちの場合はあそこに出されないよう、その前の取られ方のところとか、みんなで協力しないといけないと思いますね。
前田自身はぼくは出来は良かったと思いますね。ただ、前田の課題としてあそこでしっかりつぶせないという事があります。それ以外の全体的な彼の今日の出来は決して悪くないと思います。確かにあそこが金澤だったらというのはありますが、いない選手の事は考えていません。むしろぼくは、チャンスの時にケリーが決められるのかというところで、今のケリーには運がなかったと思います。
−3年間ケリー選手とともに仕事をしてきて、これが最後になるんですが、心境は?
ケリーのためにも勝ちたかったです。ケリーは人間的なすばらしさもありましたし、ここまでFC東京が強くなってきたのは彼のおかげだと思います。去年までは、極端なことを言えば何にもなくてもケリーに預けておけば何かやってくれる、それくらいみんなも頼っていました。ケリーにアマラオですね。みんなで守ってその2人に渡せばためてくれる、ゴールも決めてくれる。ところが去年アマラオがいなくなって、今年ケリーに期待していたんですが、ケリーがヒザを痛めて1stステージはほとんど出られなかった。さっきのエメルソンの話じゃないですが、去年までは全部そこに頼っていた若い選手、馬場や梶山や、強化指定できた栗沢とか、そういう選手たちでいいリズムができるようになった。それでケリーが帰ってきて、ケリーをなじませようとしたのが2ndステージだったんですが、ケリーもむしろそこでもっといい事をしなければという形になりすぎて、うまくチームになじめなかったと思います。ただ、彼が持っている人間的な良さとか、独特のドリブルなどはすばらしかったですし、我々のチームを支えてくれたと思います。
ただ、ちょっとシュートがへたくそだったですね(笑)。あそこまでドリブルうまいのになんであそこで…。サイドキックでも入りそうなのになんか慌ててトーキックで蹴っちゃったりとか、そこだけね。ケリーの苦手なところでした。それ以外は本当にすばらしい選手で、これからもどこかのチームで活躍してくれると思います。本当にケリーのおかげで我々のチームはここまで上がってこれたと思っています。本当に感謝しています。
以上
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