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【第84回天皇杯決勝:東京V vs 磐田 前日練習レポート(磐田)】冷たい雨の中、セットプレーの守備、クロスからシュートなど確認(04.12.31)

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1月1日(土)第84回天皇杯全日本サッカー選手権決勝
東京V vs 磐田 (13:30/国立)
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「サイドからのクロスボール、ダイレクトプレー、リスタート。その3つが現代サッカーの3大得点パターンだ。相手より1%でも質の高いクロスがサイドから入れば、ゴールを奪える確率はより高まると思う」

 わずか2ヶ月前に就任したばかりのジュビロ磐田の新指揮官・山本昌邦監督は、自信をのぞかせつつ、「初タイトル獲得へのポイント」をキッパリと口にした。
 
 2年連続で天皇杯決勝進出を果たした磐田が31日、10時から本拠地である磐田市の大久保グランドで試合前最後の調整を行った。全国的に大荒れの天候となったこの日。静岡県内も例外ではなく、朝9時過ぎから雨が降り出し、トレーニング開始時には雨脚がより一層強まった。しかも気温は6〜7度。立っているだけで身震いしそうなコンディションのため、何人かの選手がフェイスマスクをしてピッチに現れたほどだった。
 
 そんな悪条件にもかかわらず、練習場には熱心なジュビロサポーターが100人以上集まった。彼らの「連覇」への期待はとにかく大きい。それを十分認識している選手たちも、ウォーミングアップから高いモチベーションで取り組んでいた。
 
 この日のメニューはアップ、60×40mのグリッドでの7対7+GK(ミニゲーム)、セットプレーの確認、クロスからのシュート、PK練習といった流れ。激しい雨と寒さのため、山本監督は短時間で練習を打ち切った。
 
 7対7のミニゲームで好調ぶりを見せていたのはFW前田遼一。鋭いシュートをゴールに叩き込んでいた。ファイナルの相手・東京ヴェルディ1969は彼が暁星高時代、強化指定選手として1年間お世話になったクラブ。チーム関係者や選手にも知り合いは多い。そういう相手だからこそ、普段以上に熱い思いを抱いているのかもしれない。
 
 左サイドでの先発が予想される西紀寛、「切り札」として後半からピッチに立つと見られる中山雅史、川口信男も動きのよさをアピールしていた。西は準決勝・浦和戦でも持ち前の神出鬼没ぶりを披露。何度か相手の裏のスペースを突き、チャンスを作り出していた。右サイドに入る予定の河村崇大も「今のジュビロは右が守備的で左が攻撃的というイメージ。そのバランスを大事にしたい」と話す。そういう意味でも、西のスピードある突破、裏を突く動き、クロスの精度はジュビロの得点を大きく左右する。山本監督も「クロスの精度の重要性」を繰り返し言い、トレーニングさせていた。そして実際、数多くのゴールが入っていた。明日は西からのクロスと、それに合わせた前線の動きに注目したい。
 
 「タイトルのかかったゲームは拮抗する。明日は厳しい試合になるだろう」と話す山本監督にとって、スーパーサブの存在も大きい。今の磐田には中山、川口と藤田俊哉という3人の切り札がいる。藤田は「セットプレーの守備の練習の時、自分のポジションはどこかなあと思ったら、キッカーの役をさせられた。ということは、やっぱり明日もベンチスタートかな」とおどけて話したが、彼が重要な役割を担っていることは浦和戦を見ても明らか。どんな状況になっても対応できるだけのコマが磐田には揃っているのだ。
 
 山本監督は120分で決着がつかなかった場合を想定してPK練習も行った。藤田、中山、名波浩、福西崇史といった主力選手たちはみな確実にゴールを決めていた。昨年も1-0でセレッソ大阪を下しているチームだけに、勝負強さと大舞台での強さには定評がある。万が一、PK戦にもつれこんだとしても、勝ち切れる強靭な精神力を見せてくれるはずだ。
 
 「大晦日まで練習をしているということは、日本国内で自分たちが勝っている証。でも明日の試合で勝たなければ意味がないし、先にもつながらない」と、最後にロッカールームから出てきた大黒柱・中山は、改めて2005年元旦の勝利を誓った。百戦錬磨のベテランが揃うチームだからこそ、天皇杯決勝を勝利する意味と重要性を熟知しているのだ。
 
 そんな磐田の選手たちは普段を変わらぬ様子で15時少し前、決戦の地・東京に向けて出発した。やるべきことは全てやった。東京の雪以外、タイトルを取った昨年と同じように淡々と物事が過ぎていった。

以上

2004.12.31 Reported by 元川悦子
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