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【第83回全国高校サッカー選手権大会】ベスト4進出高校紹介〜国見高校(長崎)編(05.01.07)

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国見高校編

《連覇への2》
国見高校
[ 2回戦 ] 国見 5 − 0 鹿島学園(茨城) 試合レポート
得点者:城後(4分、11分、75分:国見)、本吉(41分:国見)、渡邉千(64分:国見)
[ 3回戦 ] 国見 0 (5 PK 4) 0 藤枝東(静岡) 試合レポート
得点者:
[ 準々決勝 ] 国見 3 − 2 盛岡商業(岩手) 試合レポート
得点者:渡邉千(12分、17分:国見)、出崎(36分:国見)、福士(47分:盛岡商)、斉藤(65分:盛岡商)
小嶺忠敏総監督は、初戦からこの言葉を繰り返す。「簡単にはいかない」。主将でチームの大黒柱でもある渡邉千真(3年)は「次の試合に集中したい」と言い続けた。

昨年度の覇者であり、昨年夏のインターハイを制した国見。高校サッカー界の王者として君臨し、常に注目を集める存在である。しかし、初戦の鹿島学園(茨城)こそ、トップに入った城後寿(3年)のハットトリックを含む5-0と圧勝したものの、続く藤枝東(静岡)戦は、中盤でのボール支配を奪われ、80分間苦しい展開。両チームとも無得点のままPK戦にまでもつれこんだ。結局、1人目と6人目を止めPK5-4と辛くも勝利を収め、ベスト8進出。試合終了後に「こういう接戦が1つや2つは必ずある。(勝ったことで)壁を乗り越えたかな」と小嶺総監督は胸をなでおろしていたが、その『2つ』目は準々決勝で待っていた。

5年連続のベスト4がかかった準々決勝。相手は3戦連続で得点を挙げているエースストライカー福士徳文(3年)を擁し、高い攻撃力を武器に勝ち上がってきた盛岡商業(岩手)。前半、渡邉千真の2ゴールと、出崎升浩(3年)のゴールで3-0とし、このまま圧勝で試合が決まったかに思えたが、後半7分に福士にゴールを許すと、勢いを盛岡商業に奪われ1点差まで迫られる。その後も盛岡商業の細かいダイレクトパスやドリブル突破を止められず、あわやという場面も見られた。何とか1点差を守りきり逃げ切ったが、失点後に最終ラインが下がり、プレスも利かなくなっていた。ボールを追い回すような展開に選手も言葉少なめにバスへ乗り込んでいた。

厳しい試合が2試合続き、そこを乗り越えたことで手にしたベスト4。王者ゆえに全国のチームから徹底した分析をされ、打倒国見と言わんばかりに追いかけられる。追われるものの辛さを肌で感じる中でも、確実に前へ進んできた。次(準決勝)は手の内を知る鹿児島実業(鹿児島)が相手だ。攻守にキーマンを持ち、バランスのとれた強敵に、国見はどのような戦いを見せるのか。王者にとって試練ともいえる頂点への『2勝』は、まだ遠いところにある。
《注目選手紹介》
■ 城後 寿選手(3年:MF)、藤田優人(3年:DF)
国見連覇のカギを握るのは、城後と藤田優人(3年)だろう。城後は初戦でハットトリック、藤枝東戦ではオフサイドになったが、幻のゴールも決めている。盛岡商業戦も、高さもある城後に守備が振られ、本吉伸(3年)らがフリーでボールを受けられる場面も目立っていた。そして藤田。初戦で頭部をケガしサポーターを巻きながら、最終ラインで相手のエースを徹底的に押さえ込んでいく。対戦した相手を封じても「駆け引きなど、勉強になる」と謙遜する謙虚な姿勢こそ、藤田の魅力。確かな技術、正確なボールコントロール。対人にも強い両者は、国見連覇へ向け欠かせない存在だ。
藤田優人(国見)
城後寿(国見)
本来は、城後も藤田もボランチを得意とする選手。声を揃えて「ボランチが好き」と話す。しかし「監督が決めることだから」と藤田はどのポジションについても結果を残すつもりだ。チームのための精神が王者の底力をあげているのは間違いない。「受身にならずにチャレンジャー精神で」(城後)。「任された仕事をしっかりしたい」(藤田)。さて、国立で2人はどのポジションでプレーするのか。本人たちも分からないという、その行方にも注目したい。
以上
2005.1.7 Reported by 青柳舞子
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