KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ2005 - Go for 2006!
2005年1月29日(土)(19:22/横浜国/46,941人)
日本代表 4-0(3-0) カザフスタン代表
得点者:
5分:玉田圭司、11分:松田直樹、24分:三都主アレサンドロ、60分:玉田圭司
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玉田圭司の「相手弱かったですね」という言葉や松田直樹の「相手弱すぎでしょう」というコメントが全てを物語っているが、カザフスタンは弱かった。崩しのパスならまだしも、簡単なつなぎのパスをミスしたり、そもそも個々の能力が低かった。その事実を念頭に置いておいてほしい。
カザフスタンは弱かったが、志向するサッカー自体は見所のあるものだった。立ち上がりこそ3バックの両サイドにWBを引いて戻らせ、ボランチも含めて7人の選手がゴール前を固めたが、日本の出方を確認した10分過ぎ頃からの時間帯は、全体的に上がり目のポジションを取っていった。具体的には最終ラインを押し上げて中盤をコンパクトにし、パスをつないで日本守備陣を崩そうとした。そういう意味においては日本代表としては悪くない相手だった。玉田が振り返っているが開始早々の5分の玉田自身のゴールによって「いい時間帯に自分が(点が)取れたからチームが乗れた」という側面があったのも事実だろう。
開始早々の失点を挽回すべく前に出ようとするカザフスタンに対し、この試合の大きな注目点は二つあった。まずは松田が入った守備陣の完成度である。
そういう観点で振り返れば、この日のカザフスタンは少々物足りなかった。日本の3バックに対して3トップで臨んできたが、中盤の構成力が弱すぎてパスで崩すところまで持ち込めず脅威ではなかった。ディフェンスライン的にはイージーな相手だったと言える。ただし強いて言うならば、何度かカウンターを見せており、そうした場面をきっちり止めたところは評価していいだろう。
松田自身は「マークの確認はこの試合ですごくできたと思う。連携アップにつながると思う。(中澤)佑二とは楽だし、マコ(田中誠)とも意思の疎通はできているから、この二人がいて真ん中をやるのはすごく楽だった。おれが行ったら必ずカバーに入ってくれるし、体を入れてくれたらおれが取るよ、という意思疎通がうまくできた」とこの試合における守備の連携を評価している。合宿中の2試合の練習試合を通じて、松田率いる守備システムの完成度は向上していたが実戦の場でもこのレベルであれば通用することがわかった。
カザフスタンの最終ラインが上がり目になっていた、という点を含めて注目点の二つ目は、その最終ラインの裏を取る動きである。試合前日練習ではまさにそうした場面を想定した練習を行っていたが、結果的にその形が出たのは後半60分に玉田が決めた4点目の場面のみだった。例えば松田はその点について「ヤット(遠藤)が後半に一回タテパスをカットされてピンチになった。ただ、こういう相手だからそういうパスをもうちょっとチャレンジした方が良かった」と崩しのパスの少なさについて苦言を呈している。
ただしスローインから始まった1点目を含めて、セットプレーで3点奪えたのは収穫だった。実力が拮抗した相手にセットプレーが有効だということは論を待たないだろう。そして、それでもまだ満足していない松田の姿勢も頼もしいものだろう。
「セットプレーはおれももう1点取れたし、フク(福西)も取れたし、4点で終わったのがもったいない」(松田)
田嶋幸三技術委員長が「初戦という意味ではカザフスタンは良かったと思います。想像したとおりになってくれたと思います」と振り返るように、結果的に見れば日本大勝の中に問題点がいくつか出てきた、という意味で価値のある試合だったと言える。
重要な2月9日の北朝鮮戦に向けて、我らが日本代表はまずは幸先の良いスタートを切れた。「次のシリアは非常にいいチームだと聞いています」(田嶋技術委員長)というシリア戦でチームの膿を出し、完成度を上げてほしいと思う。
以上
2005.1.30 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
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