KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ2005 -Go for 2006!-
2月2日(水)19:30キックオフ 埼玉スタジアム2002
日本代表 vs シリア代表
−リアルタイム速報はこちら−
---------
4−0の大勝で終わったカザフスタン戦だが、課題がなかったわけではない。もちろん年が明け、チームを始動させてから間もないタイミングでの試合ということでパーフェクトな仕上がりは望むべくもなかった。そういう意味で試合内容に対する物足りなさは織り込み済みではある。ただ、北朝鮮戦を前に改善しておくべき点は明確にしておく必要がある。
真っ先に気になったのが、攻撃面での物足りなさだ。それはカザフスタン戦のレポートにも書いておいたとおり、相手最終ラインを切り裂くためのアイディアの乏しさだった。
カザフスタン戦の前日練習では相手がいない状態ではあるが、ラインの裏を取る練習が行われていた。中盤までボールを運ぶと、そこからタテに速いボールでFWを走らせてフィニッシュに持ち込むという練習だった。
しかし、カザフスタン戦では4点目にそうした形が出たのみ。もちろん日本代表はセットプレーという武器を持っており、膠着した試合を打開する能力はある。ただ、相手が嫌がるエリアでのセットプレーを奪うためにも、ゴールに近い地点にボールを持ち込む必要はある。そうした意味で、相手最終ラインを切り崩すためのパスの必要性は高い。
31日に行われた浦和東高校との練習試合では、小笠原満男がそうしたパスを連発していた。ちょうどカザフスタン戦での4点目のような形で玉田圭司にパスを通しており、結果的に鈴木隆行のゴールを演出した。このパス以外の場面でも小笠原からのパスがチャンスを作っており、選手の間に小笠原を使えば崩せるという共通のイメージが浮かんだのではないかと考える。
日本代表のキャンプを見てきた限りでは、特定の選手へのパスがスイッチになって連動したオートマチックな動きが起動するという場面は見られていない。そしてそれが攻撃面での停滞感の原因の一つだった。このシリア戦を含めた北朝鮮戦前までの間にそうした攻撃パターンの整理を行ってほしいところだ。
もう一つ改善しておきたい部分がある。それが三都主アレサンドロがサイドにボールを持ち出したときのペナルティーエリア内部での日本選手の動きの少なさだ。三都主がボールを持ったときの突破力は高いレベルにあるが、せっかく彼がサイドを突破してもエリア内にいる選手が足を止める場面が多かった。
その理由は簡単で、三都主がサイドで前を向いたとき、アプローチしてくる相手ディフェンスに対して抜きにかかる場合と、抜かずにアーリークロスを入れる場合と最低でも2つのクロスのタイミングがあるためだ。また場合によってはサイドをえぐってからペナルティーエリアの内部へとドリブル突破を試みるというパターンも持っている。
つまりどのタイミングでクロスボールが入ってくるのかが整理されておらず、アーリークロスのタイミングでゴール前に入ってクロスが上がらなかった場合は、ペナルティエリア内部でクロスボールを待つような形になってしまうのである。これも話し合いで解決する問題だと考える。クロスのタイミングがずれた場合は、もう一度ポジションや動きをセットし直せばいい。足が止まっているFWほど楽な相手はいないのである。
見どころをもう1点上げるとすれば、松田直樹から指揮権を譲り受けた宮本恒靖の仕上がり具合だ。
もちろんそのキャプテンとしての実績や働きに問題は全くないが、松田と宮本とではコーチングの声やラインを維持するエリア、そして動きの量と質が全く違ってくる。右足太ももの違和感のため別メニュー調整していたという部分も含めて、どのレベルで試合ができるのか、注目したい。周りの選手たちも、松田から宮本への交代をいかにして消化するのか、確認したいところだ。ちなみに浦和東高校との練習試合を見る限りにおいては、サイドからのクロスを2列目の選手にシュートされた場面が1度あった以外は、そつなくこなしていたように見えた。北朝鮮戦に向けて、日本代表の頭脳が復活する場面を見せてほしいところだ。
寒風が吹きすさぶ中での練習が続いているが、特に筋肉系のケガだけは気をつけて準備を進めてほしい。そして、シリア戦ではワールドカップアジア最終予選に向けて、一つでも多くの明るい話題を期待したい。
2005.2.1 Reported by 江藤高志
以上
J’s GOALニュース
一覧へ【KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ2005-Go for 2006!-日本代表 vs シリア代表 プレビュー】小笠原と三都主の攻撃力を生かしたい。宮本が入った最終ラインにも注目(05.02.01)















