横浜FM 2 - 2(PK 4 - 5)東京V (13:33/横浜国/21,104人)
得点者:'68 ワシントン(東京V)、'72 大橋正博(横浜FM)、'87 田中隼磨(横浜FM)、'89 ワシントン(東京V)
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FWワシントンが鮮烈の公式デビューを飾った。先制弾、同点弾の2得点を叩き込み敗戦濃厚のチームを救い、PK戦を経て東京Vに3回目のゼロックススーパーカップ優勝という栄冠をもたらしたのだ。
元セレソン(ブラジル代表)、去年のブラジル選手権得点王の実績を引っさげ今季鳴り物入りで加入した新外国人選手。しかし始動から1ヶ月、日本のサッカーに馴染めず苦しんできた。「本番でいきなりすごいことをやってくれるかもしれない」。昨日、2トップを組むFW平本は実際ワシントンとのコンビネーションに不安があることを認めたうえでそう前向きに話したが、その言葉は図らずも現実となった。
立ち上がり、注目のワシントンはほとんどボールに触れることができなかった。「最初の20分を大事にいこうとしすぎて引いてしまった(MF平野)」東京Vは、中盤にスペースができボールをうまく繋げない。コンビを組む平本も守備に追われ、ワシントンの動きも鈍かった。
しかしようやくチームが落ち着いてきた22分、ワシントンが大物の片鱗を見せる。右サイド山田からのパスをハーフウェイラインを越えた辺りで受けた彼は、横浜FMのDF中澤を引き連れてそのままドリブルで駆け上がり右足シュート。これはGK榎本が弾いたが、すがりつく中澤をかわしながらそのボールをキープ。日本代表DFをものともせず中へ折り返した、その身体の使い方に観客は魅了された。
このプレーをきっかけに、ワシントンの動きが徐々に良くなる。前からボールを追う姿が目立つようになり、味方にも積極的にボールを要求。前半終了間際には自ら奪ったボールを今度はDF3人をかわしてドリブルで運び再び右足シュート。いずれも得点には至らなかったが、今後の得点を匂わせるプレーを披露して45分を終えた。
後半、東京Vの選手たちのワシントンを使おうという場面が目に見えて増えてきた。
そしてついに68分、ワシントンの移籍初ゴールが生まれる。平野からゴール前に放り込まれたボールは平本の頭を経由して、ペナルティエリア内で待つワシントンの足元へ。これをDFに挟まれながらも全く慌てることなく、左足できっちりと決め先制点。真っ先にサポーターの元へ走り投げキッスを贈るワシントンを追い、選手達もハイタッチで祝福の嵐。ようやく本当の意味での「チームメイト」になった瞬間だった。
しかし喜びも束の間、72分に失点し同点にされる。アルディレス監督は慣れないポジションでミスもあったDF戸田を下げ、公式戦デビューとなるDF塗師を投入。システムを4−4−2に変え点を取りにいく策に出たが、87分、逆にセットプレーから終了間際の痛い逆転を喫してしまう。それでも東京Vはワンチャンスを狙って前線へボールを放り込む。ロスタイムがわずか2分と表示され、このまま試合終了かと思われた。
ところが、ワシントンの「サポーターへの挨拶代わり」はまだ終わっていなかった。
ロスタイムももう残り十数秒程度となったその時、小林慶行の渾身のシュートをゴール前で軽々と『トラップ』したワシントンは、背中に横浜FM中澤、那須の2人を背負いながら身体の向きを変え、ボールをコントロールしつつ右足シュート。GK榎本の指先は届かず、ゴール左隅に吸い込まれたのだ。
横浜FMの選手達はもちろん、サポーターや東京Vのベンチまでも一瞬唖然とした表情。そして次の瞬間スタジアムは大興奮に包まれ、東京Vサポーターの大歓声の中、後半終了の笛が鳴った。
PK戦はGK高木が3人目に登場した横浜FMキッカー上野のシュートを阻止し、5−4。
東京V最後のキッカー18歳のDF李が落ち着いて決めた後は、選手・スタッフがピッチ上で抱き合い喜びを分かち合った。その輪の中には、自信に満ちた表情を見せるワシントンの姿も。こぼれる笑顔はチームに合流してから見せてきた温和な笑みとはまた少し違ったものだった。
「彼はゴールと共に大きなものを勝ち取った」とMF山田は話した。言うまでもなく、それはチームメイトの「信頼」だ。小林慶行や平本も「今日でようやく彼のプレーが理解できた」と口を揃える。もちろん「理想のコンディションには程遠い(アルディレス監督)」のは確かだ。だがその状況での今日の結果は今季の期待が一層高まる。
昨季のチームを振り返って「決定力のあるFWがいれば」と話していたアルディレス監督。
このゼロックススーパーカップで東京Vもまた「タイトルと共に大きなもの」を手にしたようだ。
2005.2.26 Reported by 高木聖佳
以上
J’s GOALニュース
一覧へ【2005 XEROX SUPER CUP 横浜FM vs 東京V レポート】ワシントンの鮮烈デビューで、劇的な勝利。開幕に向けて、大きなものを手にした東京V。(05.02.26)
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