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【J2:第12節 仙台 vs 甲府 レポート】前後半で流れが一変したゲーム。仙台が前半の貯金を活かして、勝ち点3になんとかたどり着く(05.05.14)

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5月14日(土) 2005 J2リーグ戦 第12節
仙台 2 - 1 甲府 (14:04/仙台/11,695人)
得点者:'29 シュウェンク(仙台)、'32 梁勇基(仙台)、'89 バレー(甲府)
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 前半だけで見れば、スコア、内容共に仙台の圧勝と呼べるものだった。キックオフからエンジンがかかるまで多少の時間を要したものの、前半20分辺りから流れは仙台へ。後方のスペースをケアしつつも、DFラインが高い位置をキープすることができた仙台は、バレーへの長いボールに対して富澤と木谷が競り勝つことで生まれるこぼれ球を次々と拾う。
 さらに今日の仙台は、そこから本当に良くボールを回すことが出来た。特に右サイドだ。清水、森川、そしてそこに大柴や財前が混ざることで、仙台の右サイドは次から次へとチャンスを生み出す。

 だが皮肉なことに、結果としては順当といえる仙台の先制点は右サイドからでもなく、またショートパスの交換からでもなかった。前半29分、ボールを持った左サイドバックの磯崎がタテに蹴った長いボールに、最終ラインからドンピシャのタイミングでシュウェンクが反応。左サイド深い位置で受けた後、インサイドへ切り返すと、角度のない位置から右足を振り抜く。このシュートが仙台の先制点となった。
 ある意味甲府の不意を突いたと言える磯崎のロングボール。そしてこのシーンまでの時間に、シュートが期待される場面で躊躇して潰され、チャンスを2度ほどフイにしたのを反省してか、シュウェンクの中に芽生えていたであろう厳しいシチュエーションでもシュートを放つ心構え。この2つが混ざり合ったゴールだった。

 これで余裕ができたか仙台。その3分後に今度は、いや「今度こそ」、猛威を振るっていた右サイドから素晴らしい得点を上げる。右サイド深い位置での細かなパス交換を経て、ペナルティエリア右サイドに侵入した大柴が、さらに大外に広がっていた財前へと展開すると、財前は山なりのセンタリングをファーサイドのシュウェンクへ。GKも含めた甲府の守備陣がシュウェンクに釣られたところ、彼は冷静にヘッドでゴール前へと折り返し、最後はそれを受けた梁が冷静に右足で流し込んだ。右サイドでの起点作り、そして左右に大きく揺さぶったチャンスメークなど、非の打ちようのない得点が追加点となり、前半は仙台が2点のリードを奪い終了する。

 ところが後半は一転、仙台にとって試練の続く45分間となった。裏への抜け出し、そしてバレーの高さを期待するだけの攻撃を反省し、DFライン周辺で前後に揺さぶるような動きを見せ始めた甲府は、後半開始から右サイドハーフにコンバートした長谷川のキレの良い動きもあってペースを握る。
 仙台が時折訪れるカウンターのチャンスで、きれいにシュートまで持ち込むに至らず、さらに清水と梁という守備に要領のよさを発揮していた両サイドハーフが疲労もあって交代を余儀なくされると、いよいよ仙台は自陣に釘付けとなった。試合後都並監督はこの展開を「意図どおり」と評したが、少なくともホームのサポーターにとっては、心理的にあまり健全とは言えない内容である。
 追い討ちをかけるように、木谷が後半44分に2枚目の警告を受けて退場。そしてついにロスタイムには、甲府が右サイドバック杉山のグラウンダーのセンタリングをバレーが決めて2-1と1点差に。しかし、甲府にとって、3分のロスタイムの約2分半が経過した時点でのゴールは、同点を狙うにはいささか遅すぎた。明らかに意気消沈する仙台の選手、そしてどよめきが消えないスタジアムの空気を思えば、あと1分でもあれば本当に勝ち点の行方はどうなっていたか分からなかった気もするが、最後は仙台のクリアと同時に試合終了。肌寒い中詰め掛けた仙台サポーターからは、拍手と共に安堵のため息が漏れるような一戦、苦しみながらもひとまず勝ち点3を得たのは仙台であった。


以上

2005.05.14 Reported by 佐々木聡
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