5月14日(土) 2005 J1リーグ戦 第12節
新潟 2 - 2 鹿島 (15:04/新潟ス/40,085人)
得点者:'46 ファビーニョ(新潟)、'48 喜多靖(新潟)、'65 鈴木隆行(鹿島)、'72 小笠原満男(鹿島)
----------
「非常にいいゲームだったと思います。新潟にとっては」。記者会見の席、新潟の反町監督はこう切り出した。そして「結果は必ずしもいいものではなかったが、首位を脅かすことができた。よくやったと思う」と、つないだ。鹿島を相手につかみかけた勝点3を逃した無念さ。一方で着実に力をつけてきたチームに対する手応え。2つの思いが絡み合っていた。
試合全体の流れは新潟のものだった。後半1分、鈴木慎吾のクロスをファビー二ョがワントラップし、左足でゴール。その2分後には喜多が約50メートル、ドリブルで持ち込みミドルシュートを決める。前半、無失点で乗り切ったことで攻撃のリズムができた。
ただ、そのリズムを狂わせたのも自分たちだった。「2点取った後、落ち着いて試合を進めようとした。そのことで、全体的に引いてしまった」と鈴木慎吾。リードした後、ゴール前で鹿島に細かいパス回しを許す。後半20分に与えたPKは、再三決定的な場面を作られ続けた流れの中だった。その後、27分に小笠原に同点のFKを決められるまでの7分間も、鹿島にボールを支配されていた。
「3点目を早く取っていればよかったこと」とファビーニョ。高橋は「ボールを奪いにいく姿勢を出さなければならなかった」。難しい時間帯での守備の意識と攻めの意識の持ち方が、数字に表れた。
もっとも、新潟のチーム力自体は上積みされている。この試合の新潟は4-1-4-1。ここ2試合続けていた3-5-2から変更。内容が伴ってきたシステムではなく、試行錯誤を重ねていた時期のスタイルに敢えて戻した。「鹿島の流動的な攻めを抑えるには、4バックで穴をつくらない方がいい」。反町監督は狙いを明かした。相手によってシステムを変えるのが新潟の特徴。崩された場面はほとんどなかった。チームとして戦い方を使いこなせるようになってきている。
鹿島にとっては故障者続出の中、やりくりしながらの勝点1だった。交替選手を入れるたびにポジションが替わった。左MFで先発した新井場はボランチを経て左サイドへ、本山はFWからMFに、小笠原はボランチからMFに。「計算が出来る選手で、ポジションを変えていった」とトニーニョ セレーゾ監督。勝点3を挙げて、すっきりとリーグ再開に備えることが理想だったが、チーム事情を考えれば悪くはない結果。本山が「この勝点1があとあと響くと思う」と言うように、首位にいる現実は、きっちりと帳尻を合わせられる地力に裏打ちされている。
課題と収穫。お互いにとって、プラス材料が多かった内容ではあった。
以上
2005.05.14 Reported by 斎藤慎一郎
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第12節 新潟 vs 鹿島 レポート】お互いが持ち味を発揮した一戦。勝ち切れなかった新潟と、負けなかった鹿島。(05.05.14)















