今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第12節 大宮 vs 広島 レポート】若きFW前田俊介のゴールが終了間際に炸裂。拮抗した試合を制し2位に浮上した広島。大宮も手ごたえつかむ。(05.05.14)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
5月14日(土) 2005 J1リーグ戦 第12節
大宮 0 - 1 広島 (15:01/熊谷陸/7,163人)
得点者:'89 前田俊介(広島)
----------

 シュート数はどちらも6。前半から激しいつぶし合いが続き、両軍とも思うように決定機が作れなかった大宮アルディージャ対サンフレッチェ広島。スコアレスドローの様相を深めた後半ロスタイム、広島の若武者が均衡を破った。6月のワールドユース(オランダ)でU-20日本代表の切り札と期待される前田俊介が、大宮守備陣の一瞬のスキを突いて右足ボレーを叩きこみ、小野剛監督率いるチームに勝ち点3をプレゼントした。大宮の三浦俊也監督は「引き分けでもよかった試合を負けたという印象が強い」と憮然としたが、最後の集中力が1点勝負の明暗を分けた。

 2005年J1第12節・大宮対広島戦が14日、15時から熊谷スポーツ文化公園陸上競技場で行われ、アウェーの広島が1-0で勝利。2位に浮上した。逆に大宮は順位を暫定6位に下げる形で中断期間に突入する。
 5月も半ばだというのに、異常な低温が続く今週の関東地方。この日もどんよりした曇り空に加え、激しい風に見舞われた。キックオフ時の気温は16.3度までしか上がらずじまい。非常に肌寒い中の上位対決となった。

 J1リーグ戦の中断前最後の試合に勝って、3位以上の座をキープしたい大宮。この日はGK荒谷弘樹、DF(右から)西村卓朗、トニーニョ、奥野誠一郎、冨田大介、ボランチ・ディビッドソン純マーカス、金澤慎、右MF久永辰徳、左MF藤本主税、FW森田浩史、クリスティアンが先発出場した。三浦監督は「前半はしっかり守る」という意識を高めるために、マーカスと金澤をボランチに並べた。
 対する広島はGK下田崇、DF駒野友一、ジニーニョ、小村徳男、服部公太、ボランチ森崎和幸、右MF茂原岳人、左MFベット、トップ下大木勉、FW佐藤寿人、ガウボンと前節の横浜F・マリノス戦と全く同じ布陣。小野監督は現状でのベストメンバーで勝ちに行った。

 今季初の熊谷でのJ1ゲーム。施設は新しかったが、ピッチが非常に悪かった。芝生は剥げ、至るところに小石が転がっている状態。試合前には運営関係者総出で石を拾ったが、選手たちのプレーに支障が出た。「ボールをキープしているほうが不利になる状態だった」と小野監督も指摘した。
 そのせいか、前半は激しいつぶし合いとなる。立ち上がりは広島がポゼッションを試みるが、11分のクリスティアンから森田へのカウンターを境に主導権は大宮へ。ホームの彼らは藤本のドリブル突破やクリスティアンのポストプレー、森田のチャンスメークなどでゴール前に詰め寄る。しかし広島自慢のジニーニョ・小村というセンターバックが堅く、どうしても得点を奪えない。広島も前半終了間際にガウボンがゴール前でフリーになるもののシュートを打ち切れず、スコアレスで折り返した。

 前半のシュート数は大宮が1、広島が2。「シュート2本じゃ話にならない。もっと大胆にプレーしろ」と小野監督が選手を鼓舞して迎えた後半。広島は負傷の駒野に代えて池田昇平を起用。さらに大木と森崎浩司を交代。3-5-2にしてバランスの修正を試みた。が、それでもしばらくは相手のポゼッションを許した。大宮は右MFの久永と冨田が何度もアウトサイドを突進。クロスを上げるが、クリスティアンと森田にいいタイミングで合わせることができず、チャンスをゴールにつなげられない。「今日はピッチ状態が悪かったが、いいクロスが入らなかったのは技術の問題もあった」と三浦監督はズバリ言い切った。冨田も「これは大きな課題。もっと練習が必要」と反省しきりだった。

 後半30分すぎに大宮・三浦監督は桜井直人、小野監督は前田俊介という切り札を一気に起用。どちらも総攻撃を仕掛けたが、策が的中したのはJ1経験で勝る小野監督のほう。後半ロスタイム、ジニーニョのFKをガウボンがうまく競り落とし、そこに飛び込んだのが前田。「俊介はシュートの形を持っている」と小野監督が言う通り、18歳の若きストライカーはペナルティエリアに飛び込み、思い切り右足を振り抜いた。これにはシュートストップの得意なGK荒谷も跳ね返せない。ゴールネットが揺れた瞬間、スタンドの一角を陣取った広島サポーターか大歓声が起きた。

 戦前の予想通り、堅守をベースにカウンターを狙う両者のぶつかり合いとなったが、最後に笑ったのは広島だった。S級同期の知将対決も1つ年上の小野監督に軍配が上がった。それでも大宮は内容で広島を上回る時間帯が長く、J1新加入チームとは思えない堂々とした戦いぶりを披露した。ここまでの5勝5敗2分という結果にも「悪いとはいえない」と三浦監督も手ごたえを感じた様子だった。
 J1リーグ戦は中断期間に入るが、両者とも序盤戦の好調を7月以降も持続できるのか。ナビスコカップなど、今後のチーム作りが非常に大事になってくる。


以上
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着