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【J2:第12節 湘南 vs 徳島 レポート】勝ち切れない両チーム。歯がゆい痛み分けに、両チームの課題が浮き彫りになる。(05.05.14)

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2005 J2リーグ戦 第12節
湘南 1 - 1 徳島 (14:01/平塚/4,112人)
得点者:'8 金位漫(徳島)、'32 加藤望(湘南)
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 以前、湘南の佐藤悠介がこんなことを口にしている。
「シュートを打たないと始まらないが、ただ打つだけではダメ。おなじようにパスも、勝負させるためのパスなのか、それともキープさせるパスなのか、意図を明確にしないといけない」
 ただ漫然とボールを出してもビルドアップには繋がらない。もちろんパスを受ける側もただもらうだけでなく、引き出す動きが求められる。互いの呼吸が合って初めて点が線となり、その延長線にゴールが待っているのだ。

だがこの日、先に線をゴールに結んだのは佐藤を擁する湘南ではなく、アウェイの徳島だった。前半8分、左サイドからの素早いピンポイントクロスに大島康明が反応し、ヘディングシュートを見舞う。送り手と受け手の息の合ったタイミングも、湘南GK小林弘記によって一度は阻まれるが、ゴール前に詰めていた金位漫がこぼれ球を押し込んだ。

 対する湘南は、早々の失点によって掴みたかったリズムを取りこぼす。山形戦(7節・4/16)以来の復帰となる城定信次のクロスから柿本倫明がヘディングシュートを放つなど惜しい場面も見せるが、総じて思うようにパスが回らない。また徳島の攻撃から守備への素早い切り替えもあり、リズムに乗り切れなかった。

一進一退の攻防が動くのは、前半32分のことだ。右サイドからのセンタリングに反応した坂本紘司が、ペナルティエリアでファウルを誘い、奪ったPKを加藤望が沈め、同点に追いついた。その後、徳島も湘南の不用意なパスミスからボールを奪いシュートを狙うなど応戦するものの得点には至らず、勝負は後半へと持ち越された。

後半に入り、城定や佐藤のシュート、また加藤が絶えず相手にプレッシャーをかけるなどして、湘南が次第に主導権を握る。途中出場の佐野裕哉が入ると、潤滑油のごとく経由して短いパスもスムーズに回り始め、トップへとボールが渡る回数も増えていく。また28分には、佐川急便東京SCから移籍したばかりの池田昌広が初めてJリーグのピッチに立ち、前線への絶妙なスルーパスなど積極的な攻撃参加を見せた。さらに8分を残して入った浮氣哲郎も堅い守備で徳島の攻撃の芽を摘み、攻撃の起点となる。だがゴールは遠い。後半は終始、湘南ペースだったが、追加点を奪えず、互いに痛み分けとなった。

「第1クールを終えてJ2に慣れてきてはいるが、先制してからもたたみかけないといけない。引き分け癖はよくないですね」試合を終え、徳島・大島は悔んだ。
 湘南の加藤も、「もっとみんなでボールを追って、繋いで、全員でサッカーをしないといけない。勝ちたかった」と、勝ち切れない歯がゆさを口にしている。

 とくに湘南にとってここ数試合は、試合の入り方が課題のひとつだった。だが前節の鳥栖戦では立ち上がりから両サイドを支配し、また相手DFラインの前後のスペースを突くなど、序盤に自分たちのペースを手繰り寄せた。惜しくも早い時間帯のレッドカードに戦術の変更を余儀なくされたが、課題は克服したかに見えた。しかし…。

リーグ戦も一巡し、相手に分析もされているだろう。そのうえで相手を上回るサイド攻撃、あるいは素早いパス回しからゴールに襲い掛かるために、点をいかに結ぶのか。佐藤のいう「意図」をそれぞれがどうボールに吹き込み、チームとしていかに共有するのか。流れのなかでのゴールが遠ざかっているいま、昇格へ向けて越えなければならない壁に、湘南は直面している。


以上

2005.05.14 Reported by 隈元大吾
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