5月14日(土) 2005 J1リーグ戦 第12節
C大阪 2 - 4 G大阪 (15:04/長居/42,053人)
得点者:'17 大黒将志(G大阪)、'21 西澤明訓(C大阪)、'35 アラウージョ(G大阪)、'75 アラウージョ(G大阪)、'76 西澤明訓(C大阪)、'89 大黒将志(G大阪)
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「最高の大阪ダービーマッチにしたい」という思いは、長居スタジアムに集ったすべての人に通じる思いだったはずだ。クラブを挙げての努力が実り、セレッソにとって史上2番目に多い42,053人もの観客がスタンドを埋めた。両チームのサポーターの声援は90分間途切れることなくこだまし、ゴールネットが6度も揺れる熱いバトル。雰囲気は間違いなく「ダービー史上ナンバーワン」といえた。その中で持てる力を十分に発揮したのがガンバ、そうでなかったのがホームチームのセレッソだった。
先制点を奪ったのはガンバ。17分、好調の大黒将志によるものだった。「前半、相手のポジションチェンジが速く、複雑な動きをしてきた。マークの受け渡しがうまくいかなかった」。セレッソDF・前田和哉はこう振り返る。大黒、フェルナンジーニョ、アラウージョが互いに出入りを繰り返して攻め入ってくることは戦前から予測していたとはいえ、実際に目の当たりにしたセレッソ守備陣は混乱に陥った。「前半の失点は痛かった。このところ守備が安定してきたと感じていたが、今日は相手がうまかった」(小林伸二監督)。
今までと違っていたのは、セレッソGK吉田宗弘も同じだった。昨季までガンバに所属し、古巣との対戦を楽しみにしていた。「自分はいつもどおりのプレーをするつもりだったが、力んで冷静さを欠いてしまった」(吉田)。全体に硬さが目立ったセレッソの選手の中で、風格を感じさせたのが西澤明訓だ。リードを許した21分、ゼ・カルロスのクロスを受けると、胸でワントラップし狙いすましてシュート。鮮やかな同点ゴールを決めた。しかし、35分にはアラウージョにゴールを許し、再びリードされてしまった。
後半に入ると、セレッソが攻勢に出た。すかさず小林監督が打った手は、ボランチの布部陽功を下げてFW黒部光昭を投入、西澤との2トップにすることだった。「今までも何度か試した布陣だが、今日がいちばんうまくいった」と小林監督が振り返ったとおり、セレッソのチャンスは増えていった。62分、西澤のパスから黒部がシュート。66分にはFKに黒部が飛び込むが決まらず。さらに73分、ゼ・カルロスのクロスに黒部がフリーで合わせるが、シュートは枠の外。
前がかりになったところを突かれたのが75分。カウンターからアラウージョに決められて1-3にされてしまった。その1分後、ひとり気を吐く西澤が、相手DFのクリアミスを見逃さず、再びゴール。1点差になりC大阪サポーターに期待を抱かせた。が、その思いはロスタイムに打ち砕かれた。大黒のこの日2点目のゴールにより、2-4。直後に無情のホイッスルが鳴り響いた。
第4節から続いた無敗記録はストップ。堅守が定着しつつあったが、今季最多の4失点を喫してしまった。「絶対に負けられない試合」での敗戦は、セレッソの課題を浮き彫りにした。「今日は後手を踏んだ。守備はもうひと踏ん張りが必要。攻撃ではクロスやフィニッシュの精度を挙げなければ」(小林監督)。またしても勝てなかった大阪ダービー。「これだけの人が来てくれたのに、今までのような粘り強さが出せなかった」(森島寛晃)。「ふがいないです。きっちり勝ってまた見に来てもらえるようにしなければいけないのに」(西澤明訓)。
セレッソの勝利を信じた多くの人たちの思い。その無念さを、選手たちには忘れてほしくない。リーグは中断するが、雪辱に向けた一歩を踏み出さなければならない。
以上
2005.05.14 Reported by 横井素子
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