5月14日(土) 2005 J1リーグ戦 第12節
千葉 2 - 1 F東京 (19:04/市原/8,593人)
得点者:'17 ハース(千葉)、'29 巻誠一郎(千葉)、'89 ルーカス(F東京)
----------
試合を決めたといえるのは、29分のFW巻誠一郎のゴールだった。DF斎藤大輔からパスを受けたMF坂本將貴が左サイド前方のスペースにボールを送る。これに追いついたFWハースが速く直線的な弾道のクロスボールを上げ、走りながらDF茂庭照幸のマークを外した巻が高い打点のヘディングシュートを放つ。ボールは右のサイドネットに突き刺さり、千葉がF東京を突き放す2点目のゴールを奪った。
MF栗澤僚一は「うちは大宮戦に比べて立ち上がりの勢いがなかった」と話したが、序盤のF東京は前線から中盤にかけてのプレスの出足が速かった。9分にFW戸田光洋、14分にDF今野泰幸がシュートを放つなど、攻勢に試合を進めていた。ただ、そこでGK櫛野亮にセーブされ、決定機を逃したことが試合の流れを変えていった。結果的に、7戦連続で勝利を逃した要因のひとつである決定力不足に、この日も苦しめられた形となった。
ピンチをしのいだ千葉は、17分、左サイドからペナルティエリアへと突破を仕掛けたMF羽生直剛が切り返しで相手をかわし、グラウンダー気味の速いパスを入れる。混戦状態の中で巻はシュートを打てなかったが、DFがクリアし損ねたボールをハースがシュート。
これが先制点となり、その後、千葉がやや押し気味に試合を進めた時間帯の29分に追加点を奪えたことが勝敗を大きく左右した。
リーグ戦で千葉はF東京に対してわずか1勝しか挙げられず、2003年からは4戦連続で引き分けだった。勝ちきれない要因にはDFジャーン、茂庭など高さと強さを持つセンターバックが中心のF東京の堅守をなかなか崩せず、チーム全体が前がかりになったところでボールを奪われ、スピーディーなカウンター攻撃で失点を食らう形になりがちだったことが挙げられる。だが、この試合のF東京の守備陣には負傷欠場選手がいたし、怪我から復帰して間もない選手もいた。千葉の1点目は混戦の中で相手の隙をついたもの、2点目はまさにピンポイントのクロスボールを上げたハースとこれに反応した巻のコンビネーションによるものだった。後半途中からはF東京が前線に多く選手を配してきたことでその対処に追われ、つい多くなったロングボールが簡単に跳ね返されていたように、千葉の2得点はF東京の守備網を破るにはこれしかないという形だった。
後半、なかなか点を奪えない焦りからか不用意なパスミスや意思の疎通を欠いた連係ミスが見られたF東京だが、試合を通してみれば、そこでボールにさわれれば1点というような決定機は一度や二度ではなかった。1週間後、再び千葉と対戦するナビスコカップ予選リーグ第3節ではDF金沢浄の戦列復帰も予想され、戦力はさらに上積みされるだろう。
一方、中断期間前のリーグ戦を勝利で飾れた千葉だが、それまでは体を張った守備をしていたにも関わらず、89分にはFWルーカスをフリーにしてしまって失点。無失点で終われなかったこと、得点機を再三作りながらも3点目を取れなかったことは課題として残る。だが、その課題を選手たちは自覚し、失点直後から話し合う姿が見られた。「F東京も同じ相手に連敗したくないはず。また必ず勝つようにアグレッシブにプレーしたい」と巻は話した。好不調の波をなくしていけるか、次が今後の千葉を占う大事な一戦となる。
2005.05.15 Reported by 赤沼圭子
以上
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第12節 千葉 vs F東京 レポート】攻撃の意思統一とシュート決定力の差で明暗が分かれ、千葉がF東京に2-1と競り勝つ(05.05.15)















